種菓子ブランド「SHUKA」が、新たな試みとして、素材の個性を生かしたサステナブルなシロップ「SHUKA syrup」を発表。斗六屋の伝統に根ざしつつ、新たな価値観を提案するこのシロップは、甘納豆づくりの過程で生まれる廃棄物をアップサイクルし、8月17日から発売されている。
甘納豆の製造過程で生まれる廃棄シロップをアップサイクルした新商品
京都で1926年創業の甘納豆専門店「斗六屋」が2022年に立ち上げたブランド「SHUKA」。その名前は、豆やナッツなどの「種」を意味し、伝統的な技術を生かしながら、新しい菓子文化を創出している。この度発売された「SHUKA syrup」は、甘納豆の製造過程で生まれるシロップに再び光を当て、アップサイクルを実現。サステナブルな新商品として市場に送り出される。
甘納豆は、古来からの保存技術「砂糖漬け」を用いて作られるが、その過程で生じるシロップは通常、廃棄されることが多い。「SHUKA syrup」は、このシロップを活用し、種(豆やナッツ)の個性を生かした新しい商品として登場した。各種シロップは、豆類やナッツ類の風味がそのまま移され、素材の特徴を生かした味わいが楽しめる。
「SHUKA syrup」は、斗六豆、瑞穂大納言小豆、丹波黒豆、カシューナッツ、ピスタチオ、カカオの6種類がラインナップ。それぞれ、使用する糖の種類にもこだわり、素材の風味を最大限に引き出す工夫が施されている。例えば、斗六豆やピスタチオには、甘みを引き立てる白砂糖を、カカオにはココナッツシュガーを使用し、素材の個性を際立たせる。
「SHUKA syrup」を用いた新メニューも、斗六屋本店カフェで提供される。「ライスオレ」(税込600円)と名付けられたドリンクは、シロップを使い分けることで、和風からアジアンテイストまで、さまざまな味わいが楽しめる。
「SHUKA」の取り組みは、単なる商品開発に留まらず、甘納豆づくりで発生する副産物を無駄にせず、再利用することで、持続可能な社会を目指している。また、このシロップは他店舗とのコラボレーションも展開しており、アップサイクルを広める取り組みとしても注目される。
「SHUKA syrup」は、店頭およびオンラインショップで購入可能。古き良き伝統を守りつつ、現代のニーズに応える新たな挑戦が、京都から発信される。
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