株式会社ロフト(東京都渋谷区、代表取締役社長 安藤公基)は、2024年9月1日から「ロフト グリーンプロジェクト リサイクルプログラム2024」を開始した。同プログラムは、化粧品容器の回収を中心としたリサイクル活動で、参加ブランドの拡大や新たな製品化を通じ、環境負荷の軽減を目指す。
小売業がリサイクル社会で生き残るためには?
ロフトは、2021年10月から「ロフト グリーンプロジェクト」の一環として、化粧品容器の回収リサイクルプログラムを実施してきた。2024年7月末までに累計4,269kgの使用済み容器が回収された。今回の第5弾プログラムでは、新たに9つの化粧品ブランドが参加し、計38ブランドが協力する形で、リサイクル活動をさらに推進する。
このプログラムでは、全国168店舗のロフトに設置された回収ボックスで、使用済みの化粧品容器を回収する。回収された容器は、テラサイクルジャパン合同会社がリサイクル処理を行い、再生資源として新たな製品に生まれ変わる。
回収されたプラスチック材再生の一例として、今秋、銀座ロフトでテスト使用予定の小サイズの買い物かごが挙げられる。この買い物かごには、再生素材が5%配合されており、環境負荷の低減に寄与している。
さらに、プログラムで回収された空き容器の回収量に応じて、テラサイクルポイントが貯まり、このポイントを通じて慈善団体や学校への寄付が行われる。2024年7月には、認定NPO法人環境リレーションズ研究所を通じて、植樹プロジェクト「プレゼントツリー」へ寄付され、東京の檜原村での森作りに活用された。ロフトは、繊維製品のリサイクルにも積極的に取り組んでいる。2022年4月から始まった「BIOLOGIC LOOP」プログラムは、繊維衣類品の回収と再利用を促進している。この取り組みは銀座ロフトを皮切りに、関東および関西のロフト店舗にも拡大し、2024年7月までに累計4,534kgの繊維製品が回収された。回収された繊維製品は、リサイクル処理事業所で分別され、新たな製品として再生される。
また、店頭装飾に使用されるタペストリーの廃棄削減にも取り組んでいる。ポリエステル生地を脱色し再利用する技術を活用し、タペストリーを循環利用する試みが進められており、2024年10月ごろから店頭でのテスト運用が予定されている。
ロフトは、文具メーカーと協力して「ペンのリサイクル」プログラムも展開している。2021年7月から試験的に開始され、2022年6月には全国展開、2023年4月には90店舗に拡大した。現在、102店舗の文具雑貨売場で、使用済みのプラスチック製筆記具や修正テープなどが回収されており、環境負荷の低減と循環型社会の実現を目指している。
ロフトは、「雑貨のチカラで、暮らしと地球をしあわせに。」というスローガンのもと、今後も環境保護と資源循環を推進していく方針だ。今回の「ロフト グリーンプロジェクト リサイクルプログラム2024」や他の環境プログラムを通じて、同社は持続可能な社会の実現に向けた具体的なステップを踏み出している。環境問題への対応がますます重要視される中、ロフトの取り組みは、企業と消費者が協力して環境保護に貢献するモデルケースとなり得る。
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