福岡市とEarth hacks株式会社が協業し、Z世代を中心とした市民共創型の環境啓発事業を開始した。謎解きゲームイベントやショート動画コンテンツを通じ、楽しみながら脱炭素社会への理解と行動を促す取り組みだ。
「謎解き」と「ショート動画」が市民の脱炭素アクションを後押し
福岡市とEarth hacks株式会社が脱炭素社会の実現に向けた市民共創型環境啓発事業を開始した。地元のZ世代を主体に、楽しみながら学び、行動につながるコンテンツを提供することで、脱炭素への意識向上と行動変容を目指している。
取り組みの柱は二つ。一つ目は「リアル謎解きゲーム ネイチャー謎解き」だ。福岡市の重点課題である「脱炭素」「生物多様性」「資源循環」をテーマに、参加者はLINEアプリや専用WEBサイトを活用しながら、マリンワールド海の中道(福岡市)で謎解きに挑戦する。遊びながら学ぶ仕組みは、環境問題に馴染みの薄い層でも気軽に取り組めるコンテンツとして期待される。
「リアル謎解きゲーム ネイチャー謎解き」
期間:2024年11月23日(土)~2025年1月14日(火)
場所:マリンワールド海の中道 館内(福岡県福岡市東区西戸崎18-28)
https://nazotoki-zepets.com/fumufumufukuoka2024-nazo/
二つ目はZ世代アンバサダーが出演するショート動画コンテンツの配信だ。地元の大学生や若者たちが出演し、「グルメ」「観光」など身近なトピックを取り上げながら、日常生活に潜む“隠れ脱炭素”を発見し、視聴者に気づきを与える内容となっている。動画は福岡市の公式SNSで12月から配信予定。
Instagram:https://www.instagram.com/eco2022_fukuoka/
YouTube:https://www.youtube.com/@FukuokaChannel
Facebook:https://www.facebook.com/fukuoka.ecofes
福岡市は2040年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指すチャレンジ目標を掲げており、Earth hacksと共に「楽しく、無理なくできる環境貢献アクション」を市民へ広める狙いだ。
【共創型プラットフォーム「Earth hacks」とは?】
「Earth hacks」は、Z世代を中心に脱炭素を身近に感じてもらうことを目的に、ライフスタイルやエシカルな商品情報を発信し、企業や生活者が共に取り組む場を提供するプラットフォームだ。
特徴的なアプローチとして「デカボスコア」が挙げられる。CO₂排出削減率(%)を従来製品と比較して表示することで、生活者は環境価値の高い商品を視覚的に理解しやすくなる。サイト上ではデカボスコアを用いた商品紹介が行われ、企業主導ではなく、生活者が楽しみながら脱炭素に参加できる仕組みを実現している。
また、「デカボチャレンジ」と呼ばれるビジネスコンテストプログラムでは、企業とZ世代の学生が協力し、実際のビジネス課題を通じて脱炭素社会に貢献する事業やサービスを共創する取り組みを進めている。このコンテストは、次世代の脱炭素ビジネスの担い手を育てる場として注目されている。
さらに、自治体向けには「Earth hacks for Local」を展開し、地域ごとの課題に対応した脱炭素ソリューションを提供している。福岡市との協業事業のように、行政と連携しながら市民参加型の環境啓発活動にも力を入れており、生活者が無理なく、自然に脱炭素に取り組める社会を目指し、企業や自治体と共に新たな未来を描こうとしている。
ウェブサイト: https://earthhacks.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/earthhacks.jp/