鹿児島県大崎町が掲げる「サーキュラーヴィレッジ構想」が、新たなフェーズに突入する。2025年度より、住民とデザイナーが協働するデザインプログラムが本格始動する。資源リサイクル率日本一の自治体が描く未来図とは。

日本一のリサイクル率を背景に、デザインで地域課題解決へ

鹿児島県大崎町は、2020年から「リサイクルのまちから世界の未来をつくる町へ」というビジョンを掲げてきた。2021年には「一般社団法人大崎町SDGs推進協議会」が設立され、循環型社会の実現に向けた研究や教育、情報発信を展開している。同町は12年連続リサイクル率日本一を達成し、「大崎リサイクルシステム」として国内外で高い評価を得ている。
2025年度から新たに始動するプログラムでは、住民とデザイナーが協働し、地域課題を解決することを目指す。デザイナーや企業、行政が一体となり、具体的なプロジェクトを立ち上げる予定だ。協議会の代表理事・千歳史郎氏は「この取り組みは大崎町だけでなく、世界の未来に繋がる挑戦」と述べ、さらなる課題解決とビジョン実現への意気込みを示した。
今後、大崎町では「サーキュラーヴィレッジ」の構想に基づき、地域資源の循環利用を基盤とした多角的な取り組みを推進する。デザインの力を活用し、持続可能な社会を目指す同町の挑戦は、日本国内に留まらず、世界に広がる可能性を秘めている。

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