株式会社Hakobuneは、エコロシティ株式会社、ミネベアミツミ株式会社、株式会社プラグテック、サイプレイス株式会社と共同で、次世代パーキング「EcoloPark+」の実証実験を開始した。本プロジェクトでは、環境負荷低減と都市の持続可能性を目指し、EV専用カーシェアリングの導入を進める。これにより、脱炭素社会の推進と災害時のエネルギー供給拠点としての役割が期待されている。

新たな価値を生み出す場へ変貌を遂げる、都市部の駐車場。

自動車業界においては、EV(電気自動車)の普及とともに、充電インフラの整備が求められている。一方で、都市部の駐車場は、単なる車両の停車スペースにとどまらず、新たな価値を生み出す場へと変貌を遂げつつある。こうした流れの中で、「EcoloPark+」は環境負荷の低減と持続可能な都市開発を目指し、駐車場の次世代モデルとして実証実験をスタートさせた。
本プロジェクトには、全国約4,800拠点の駐車場を運営するエコロシティが主導する形で、ミネベアミツミのセンサー技術、プラグテックの駐車場管理システム「Lott」、サイプレイスのLEDサイネージ、HakobuneのEV専用カーシェアリングサービス「Hakobune EVeryshare」が組み込まれている。
Hakobuneは、EV専用カーシェアサービス「Hakobune EVeryshare」を設置し、ヒョンデのコンパクトEV「KONA」を貸し出す。これにより、日常的なCO2排出削減に貢献するとともに、災害時には非常用電源として地域住民への支援が可能となる。
さらに、「EcoloPark+」は環境に配慮した舗装材料を採用し、遮熱性舗装「ミラクールロードM」により路面温度の上昇を抑制。夏場の冷房使用頻度を低減し、CO2削減効果を高める。また、駐車場の設計も高齢者や家族連れに配慮し、2800mmの広い駐車スペースを確保することで、安全性と快適性を向上させた。

次世代駐車場のスマート化と完全キャッシュレス化

「EcoloPark+」では、プラグテックの駐車場管理システム「Lott」を導入し、完全キャッシュレス化を実現。精算機やロック板が不要となることで、運営コスト削減と利便性向上を両立する。さらに、LED照明とセンサーによるスマートライティングを採用し、エネルギー消費を最適化。防犯性の向上にも寄与する。
また、多機能LEDサイネージの導入により、災害時の避難情報提供や、リアルタイムな料金変動を可能とするダイナミックプライシングの実証も進める予定だ。
「EcoloPark+」の実証実験は、持続可能な都市開発に向けた新たな一歩となる。本プロジェクトが成功すれば、全国の駐車場における環境負荷低減や、エネルギーインフラとしての駐車場活用の可能性が広がるだろう。
今後、プロジェクト参加企業は、データの収集と技術改良を進め、「EcoloPark+」の実用化に向けた検証を重ねていく。都市のスマート化と環境負荷の低減を両立するこの取り組みは、サステナブルな社会の実現に大きく貢献することが期待される。

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