大阪・関西万博において、日本政府館(日本館)に併設されるバイオガスプラントが話題を呼んでいる。カナデビア株式会社が設計・施工を手掛けたこのプラントは、生ごみやし尿を微生物の力で分解・発酵させ、資源やエネルギーを創出する仕組みを備えている。同プラントでは、4月19日から10月12日までの間に計27日間、設計者がガイドを務める見学ツアーが実施され、循環型社会の可能性を来場者に示す場となる。

万博の循環型社会を象徴する「バイオガスプラント」
大阪・関西万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、持続可能な未来社会のビジョンを示す数多くの展示が行われる。その中でも注目を集めるのが、日本館に併設されたバイオガスプラントだ。この施設は、微生物を利用して生ごみやし尿を分解・発酵させ、メタンガスを生成する技術を取り入れている。この生成されたガスは、資源やエネルギーとして再利用可能で、資源循環の実例として展示される。
カナデビア株式会社は、湿式と乾式の2方式に対応した独自のバイオガスシステムを開発し、国内外での設計や運営で数多くの実績を持つ。同社は今回の万博プロジェクトにおいてもその技術力を活かし、万博会場で発生する生ごみをエネルギーとして再利用する仕組みを構築した。
このプラントでは、4月から10月までの間に27日間、見学ツアーが開催される。ツアーでは、通常は立ち入ることのできないプラント内を見学者に公開し、設計者による解説を通じて微生物の分解・発酵プロセスを学べる内容となっている。来場者は、ごみから資源やエネルギーが生まれる一連のプロセスを目の当たりにすることで、循環型社会の重要性を実感することができる。
万博という国際的なイベントを舞台に、カナデビア株式会社が手掛けるこのプロジェクトは、持続可能な社会の実現に向けた具体的な取り組みとして高い評価を受けている。さらに、同社の技術力を通じて、循環型社会の可能性が広がり、未来社会への期待を大いに高めていると言えるだろう。
見学ツアーで体験する「循環の未来」
見学ツアーは、万博期間中の27日間にわたり、毎回20名限定で実施される。ツアーの所要時間は約30分で、プラント内部の詳細な仕組みを学ぶことができるほか、日本館内の展示エリアも併せて観覧できるプログラムとなっている。ツアーへの参加には予約サイトでの事前予約が必要になる。
バイオガスプラントの見学を通じて、訪問者は「いのち輝く未来社会」が目指す循環型社会の在り方を学び、その可能性を実感することができる。
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