サンフランシスコ発のAllbirds(オールバーズ)が、世界初のネット・ゼロカーボン・シューズ「M0.0NSHOT Zero(ムーンショットゼロ)」を発表した。このシューズは、気候変動への対策として、ビジネスの力を活用するという同社のミッションを具現化した革新的な製品だ。2025年4月5日より「Allbirds 丸の内店」で数量限定で発売中。

環境負荷ゼロを実現したシューズ「M0.0NSHOT Zero」。

気候変動が深刻化する中、ビジネスの力で環境問題に取り組む動きが多方面で進んでいる。Allbirdsは、地球温暖化の影響を受ける現状に立ち向かうため、「ビジネスの力で気候変動を逆転させる」という使命のもと、サステナブルなプロダクト開発を続けてきた。その成果が、ネット・ゼロカーボン・シューズ「M0.0NSHOT Zero」だ。
このシューズは、開発において素材選定から製造、輸送に至るまで全ての工程を見直したことで、従来のシューズ製品が平均14kgのCO2を排出するのに対し、世界で初めてCO2排出量ゼロを達成したシューズになった。
この挑戦には、カーボンネガティブな素材や製造プロセスの導入が不可欠だった。特にレイク・ハウェア・ステーションから調達した再生型農業ウールや、サトウキビ由来のグリーンEVAを使用したミッドソールフォーム「SuperLight Foam」が注目されている。
またAllbirdsは、このプロジェクトを通じて得た知見をオープンソース化し、他の企業がゼロカーボン・シューズを製造可能にする道を開いている。これは、ファッション業界全体が手を取り合い、共に温室効果ガス削減を目指していくための彼らからのメッセージであり、未来への重要な一歩になるだろう。
AllbirdsのTim Brown共同創業者は、「この挑戦は私たちだけのものではありません。気候変動という大きな課題に対し、業界全体で共創の道を選ぶことが重要です」と語っている。
「M0.0NSHOT Zero」は、「Allbirds 丸の内店」で2025年4月5日、数量限定で発売開始。Allbirdsは、今後も新たな技術を活用しながら、2030年までに全商品のカーボンフットプリントをゼロにすることを目指すと宣言している。

ホームページはこちら