現代美術家・長坂真護と、クリエイティブプラットフォームHarvest Hallが連携し、NFTアートプロジェクト「Milly and Friends」がスタートした。環境再生と社会的包摂を目的に、ガーナ・アグボグブロシーでの活動と連動したこのコレクションは、プロフィールアートを通じて“参加するアート”としての可能性を切り開く。販売は、グローバルNFTマーケットプレイス「Magic Eden」で行われ、誰でも購入可能なオープンエディション形式を採用している。

NFTアートがつなぐ、サステナブル・キャピタリズムという思想。

世界最大級の電子廃棄物集積地であるガーナ・アグボグブロシー。この地で長年にわたり社会課題に向き合い、アートを媒介に新しい経済循環を実践してきたのが、美術家・長坂真護さんだ。彼の活動は、電子ゴミを素材とした作品制作にとどまらず、その売上を再投資する形で現地にギャラリーやリサイクル施設、EV開発企業までを展開し、経済・文化・環境の三軸を融合する「サステナブル・キャピタリズム」の実装に挑んできた。


今回発表された「Milly and Friends」は、その活動の延長線上にある。長坂さんが描く平和の象徴キャラクター「ミリーちゃん」とその仲間たちをモチーフとしたNFTアートコレクションであり、NFTを保有することで、長坂のビジョンへの共鳴と支援を表明することができる。作品は、過去の2,000点を超える長坂作品から選ばれた要素を再構成し、すべて一点物として構築された。
販売は、抽象表現に特化した新興ブロックチェーン「Abstract」上で発行され、グローバルマーケット「Magic Eden」にて2025年4月25日から5月14日までの期間限定で行われる。価格は70ドル。NFT保有者には、長坂のオンライン美術館「MAGO MOON MUSEUM」へのアクセス権も付与され、アートと思想を通じて創造的な共犯関係を築く体験が提供される。
Harvest Hallが展開する“ON” CHAIN ARTシリーズの第二弾として位置づけられた本プロジェクトは、長坂さんの独占インタビューとともにその意義が語られている。ここで長坂さんは、2030年までにアグボグブロシー地域で10,000人の雇用創出を目指すと明言しており、本作はその社会的ビジョンをNFTという新しい表現形式で可視化する試みでもある。

【動画インタビュー】

さらに、MAGO CREATIONとApas Port、LEGENDARY HUMANITY社が共同開発した「MAGO MOON MUSEUM」は、電子ゴミから創られたアート作品群を高精度スキャン技術(SCAI)によって展示する世界初のオンライン美術館で、NFTによるアクセス制御やコレクション機能を組み込んだ新たな鑑賞体験を提案している。
NFTが単なる投機対象ではなく、思想と社会参加の手段となるとき、アートは資本主義のあり方そのものを問い直す強力な道具になるだろう。

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