経済産業省は、大阪・関西万博の会場「EXPOメッセWASSE」南ホールにて、体験型イベント「サーキュラーエコノミー研究所」を2025年9月23日から29日までの7日間限定で開催する。これは、朝日新聞出版の人気シリーズ「科学漫画サバイバル」とコラボレーションしたもので、循環経済の仕組みと資源循環の大切さを、子どもから大人までが楽しみながら学べる企画になっている。

循環経済、資源循環の体験と学びを、万博の現場で。
「サーキュラーエコノミー研究所」は、買う・使う・分ける・回すといった日常の行動がどのように資源循環へつながるのかを実感できる体験型展示。来場者は実際にモノの流れをたどりながら、資源を無駄なく使う選択や行動について考えることができる。会場には特設ステージが設けられ、ゲストトークや参加型企画も実施される予定だ。
循環経済(サーキュラーエコノミー)は、従来の「3R」(リデュース・リユース・リサイクル)を超え、資源の効率的かつ持続的な利用を目指す新しい経済のあり方。市場のライフサイクル全体を視野に入れ、サービス化やストックの有効活用を通じて付加価値を最大化することが狙いとされている。欧州を中心に世界的な潮流となる中、日本国内での認知率は8.5%、内容まで理解している層は2.0%にとどまるという調査結果もある。今回のイベントは、そうした現状を踏まえ、生活者に循環経済を身近に感じさせる狙いが込められている。
開催場所は、大阪・関西万博の夢洲会場にある「EXPOメッセWASSE」南ホール。入場に特別な予約は不要だが、万博の入場チケットが必要。開館時間は10時から20時まで(最終日のみ19時閉館)。
今回の取り組みは、循環型社会に向けた行動変容を促すための実践的な仕掛けともいえるだろう。科学的な知見を漫画的表現でわかりやすく届ける「科学漫画サバイバル」との協働は、子どもたちへの教育的効果も期待できる。
