株式会社コル(本社:神奈川県茅ヶ崎市、代表取締役:福元雅和)は、茅ヶ崎市と連携するアップサイクルブランド「UPfire chigasaki」から、役目を終えた消防隊の防火衣を再生した新作トートバッグ「UPfire Aloha Tote(アップファイヤー・アロハトート)」を2025年8月27日に発売した。ハワイアンテイストのアロハ柄と消防服の生地を組み合わせた一点物で、茅ヶ崎の海風や街文化を感じるサステナブルなアイテムだ。販売はUPfire chigasaki公式ECサイト限定。

地域資源×デザイン×サステナビリティの新作トートで、使い手と街をつなぐ。
海辺のリラックスした空気感と、街のリアルな暮らしが交差する茅ヶ崎。そこで生まれた「UPfire Aloha Tote」は、最前線で命を守ってきた茅ヶ崎市消防隊の防火衣(ユーズド)を再資源化し、アロハ柄のファブリックと融合させたアップサイクルバッグだ。無骨でタフな質感と、華やかな柄の軽やかさが共存する表情は、まさに“茅ヶ崎らしさ”。1点ずつ異なる風合いは、素材が歩んできた歴史を静かに語る。
この企画を手がける「UPfire chigasaki」は、廃棄の運命にあった防火衣に再び社会的な役割を与えるべく、地域と共創する形でプロダクト化を進めてきた。防火衣は耐火性・耐久性に優れながら、現場での厳しい使用を終えると多くが廃棄されてきた資材。そこにデザインと手仕事を通じて新たな価値を与えることで、資源循環と地域のストーリーを両立する。単なる“リメイク”ではなく、使い手が日常で頼れる道具として機能することにも注力した。
「UPfire Aloha Tote」のサイズは約W40 × H26 × D13cmと、日常使いに程よい容量。開口部は広く内側には防水ライナーを備えているため、軽量ながら耐久性があり、海辺へのお出かけから日々の買い物、アウトドアまで、幅広いシーンに馴染む仕様だ。防火衣に由来する色ムラや擦れ、小さなシミ・キズは、同じものが一つとしてない“一点物”の証。素肌への摩擦で刺激を感じる場合があるため、気になる際はインナーを挟むなど配慮するとよいだろう。異常を感じた場合は使用を中止するなど、注意点も明確に案内されている。
本商品の価格は6,930円(税込)。販売はUPfire chigasaki公式ECサイトで行われ、入荷ごとに表情の異なる商品が登場する見込みだ。地域資源の活用とデザインの力で、使い手にとって“語れる一品”を届ける本作は、日常の装いにさりげない物語性とサステナビリティの視点を添える。
今後も同ブランドは、茅ヶ崎の消防服という固有の資源に光を当てつつ、バッグや雑貨を通じて循環型のものづくりを拡張していくという。命を守る服にふたたび灯をともす試みは、地域発のアップサイクルの新たなロールモデルとして、暮らしの中に静かに根づいていくだろう。

