株式会社丸庄（東京都足立区所在）は、205年の歴史を持つ和紙問屋から始まる老舗企業。SDGsの取り組みを早期から推進し、印刷通販「まるイロ」において、サーキュラーエコノミー対応の商品タグを新たに販売開始した。
廃棄物を価値ある商品に
令和3年度のフードロス量は523万トン、日本国民一人あたり毎日約124gの食べ物が捨てられている。また、アパレル業界では年間約29億点の衣料が供給され、その半分が余剰在庫となり一部が廃棄される現状がある。そこで同社では、フードロスや産業廃棄物問題の深刻化を受け、社会問題の解決に貢献する目的で、産業廃棄物をアップサイクルして作られた商品タグの開発を進めてきた。
「サーキュラーエコノミー商品タグ」は、原材料の一部に産業廃棄物を使用し、企業の環境への取り組みをアピールしながら、廃棄物の削減やリサイクルの促進に寄与するもの。バナナペーパー（バナナ）、CaMISHELL（たまご）、バガスシュガーF（さとうきび）、小豆殻COC（小豆）、Kome-kami（お米）、サーキュラーコットンペーパー（衣類）など、様々な産業廃棄物から作られた用紙を使用可能。
食品業界では、フードロス削減への取り組みを通じて、企業の社会的責任の実践と持続可能な社会の実現へ貢献。アパレル業界では、衣料廃棄問題への対応としてアップサイクルによる新たな価値創出が期待される。
株式会社丸庄は、新商品「サーキュラーエコノミー商品タグ」を通じて、フードロス問題や産業廃棄物問題の解決に向けた一歩を踏み出し、サステナブルな未来への貢献と企業イメージの向上を目指している。