コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、ChopValue Japan(本社:東京都港区/代表取締役:James Soback)と提携し、使用済み割り箸をリサイクルした内装材を用いたオフィス家具の開発を開始。持続可能なサーキュラーエコノミーの実現を目指し、日本のオフィス市場に新たな循環型商品を提供する取り組みを進行中だ。

割り箸から生まれるオフィス家具で新たな環境価値を。

サステナビリティの重要性とともに、さまざまな企業が環境配慮型製品へのシフトを急いでいる。コクヨは2030年までに循環型商品の売上高を80%以上にするという目標を掲げ、ChopValue Japanとの協力を通じ、使用済み割り箸を素材にしたオフィス家具の開発を開始した。
ChopValue Japanは、使用済み割り箸をリサイクルし、板状に加工した素材を製造する技術を持ち、日本国内で年間200億本以上廃棄される割り箸を高品質な内装材にアップサイクルしている。今回の取り組みは、同社独自の技術を用いて割り箸を内装材に再生し、これをコクヨのオフィス家具と組み合わせることで、デスクやテーブル、ラックなどの開発に活用するものだ。
まず第一弾として、それらの再生内装材を使用したテーブルを制作した。今後は商品として必要な機能や品質の検証を行い、自然由来の素材を生かした美しい質感と高い品質を実現することを目指していく。

さらにコクヨの東京品川にあるオフィス「THE CAMPUS」では、2025年3月に使用済み割り箸の破棄量を計測する実験も実施。その結果、1日約260本の使用済み割り箸が破棄されており、約1ヶ月で天板1枚分に相当する割り箸が破棄されていることがわかった。こうしたオフィスでの資源循環に繋がる実例を社内に示すことで、社員の環境意識を高め、行動変容を促している。

両社は今後、オフィスから排出される資源を再利用し、持続可能なサーキュラーエコノミーのシンボルとなる商品を提供することを目指す。また、環境に優しい接着剤の使用など、製品ライフサイクル全体での環境負荷低減も実現していく。そしてコクヨはこの取り組みを通じ、割り箸以外の廃材を活用した新素材開発にも注力し、持続可能な商品ラインアップの拡充を進めていく考えだ。

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