年間約4億2千万トンのごみが地球上で捨てられ、その多くが処理過程で大量のCO₂を排出している。特に企業の廃棄物によるCO₂排出量の増加は深刻な問題となっており、株式会社宇津木金属は、企業の廃棄物を再利用し、CO₂排出削減に貢献する新事業「なくステ」を開始した。売上の一部は森林保全活動に寄付される。

まだ使える企業ごみの再利用

多くの企業が「ISO14001」や「エコアクション21」に基づいてCO₂排出量削減に取り組んでいるが、その努力は限界に達している現状がある。宇津木金属は、この問題を解決するために「なくステ」という新サービスを開始した。
「なくステ」は、企業から出るまだ使えるごみを買い取り、再利用や販売を行うサービスである。このサービスを通じてごみの量を減らし、企業のCO₂排出量を削減する。さらに、得た対価の一部は森林保全団体に寄付される。
廃棄物回収の過程で多くのまだ使える物が捨てられている。例えば、オフィスの模様替えで大量の家具や備品が捨てられるケースがあり、「なくステ」はこれらを再利用することで環境負荷を軽減するのがねらいだ。
「なくステ」公式ホームページでは、CO₂削減量やリユース貢献度、寄付額などがビジュアル表示されている。環境への影響を可視化することで、環境保全活動に協力する企業や個人が増えることを目指している。

宇津木金属は「なくステ」を通じて、企業の廃棄物をリユースし、環境保全活動に貢献する新しいビジネスモデルを提案している。この取り組みが広がることで、持続可能な社会の実現に向けた一歩が踏み出されることが期待されている。

詳しくはホームページで