征矢野建材株式会社(本社:長野県松本市、代表取締役会長 有賀博)は、林地残材を効率的に回収し、循環型林業の推進を目指して大型破砕機AK640Kを導入した。これにより、林地残材の資源化と燃料チップ供給能力の増強が実現される見込み。

新型機導入で林地残材の活用促進

林業において伐採や造材作業後に残る枝葉や幹の末端部分、いわゆる林地残材は、従来はほとんどが林地に放置されてきた。このため、これらの残材が有効利用されることは少なかった。征矢野建材が導入したAK640Kは、これらの林地残材を均質なチップとして破砕できる最新鋭の機械で、従来の課題を解決する。従来の切削タイプの破砕機は、小石や異物による故障、品質不良による発電所での詰まりなど、投入作業に多大な手間とコストがかかっていた。これに対し、AK640Kは小石などの異物にも対応可能で、均質なチップを生成する。また、破砕速度も従来機の15倍に達し、大幅な生産性向上が期待できる。

林地残材は、新たな植林作業の妨げともなっていた。今回のAK640Kの導入により、これらの残材が資源として活用されることで、林地の再利用が促進される。これにより、「伐る・使う・植える・育てる」という循環型林業の推進が可能となる。

林地残材を効率的に収集するため、征矢野建材は6月中旬以降、長野県内各地にコンテナを設置する予定。林業事業者は、このコンテナに残材を投入し、それをソヤノウッドパークに輸送して燃料用チップに加工する。この取り組みにより、信州F・POWERプロジェクトに必要な燃料用チップの安定供給が見込まれる。

征矢野建材株式会社ホームページはこちら
プレスリリースはこちら