株式会社NTTアグリテクノロジーと株式会社農業総合研究所は、共同で開発した国産乾燥野菜「野菜を食べる」シリーズの販売を開始。この商品は、規格外野菜を活用し、フードロス削減を目指す新たな取り組みとして注目されている。2025年3月11日から関東のスーパーマーケット17店舗で購入可能。

乾燥野菜で食卓に彩りを!フードロス削減の新たな一歩
近年、持続可能な農業の必要性が高まる中、食品廃棄の問題が依然として大きな課題となっている。NTTアグリテクノロジーと農業総合研究所はタッグを組み、規格外という理由で市場に出回らない野菜を活用して、保存性を高めた乾燥野菜「野菜を食べる」シリーズを開発した。
NTTアグリテクノロジーは、食の安定供給と安全を目指し、ICTを活用したデータ駆動型農業を推進してきた。一方、農業総合研究所は、生産者と消費者を直接結ぶ新しい流通モデルを構築し、全国のスーパーでの産直販売を実現してきた。今回の「野菜を食べる」シリーズでは、同社の強みである生産者ネットワークと流通網を活用し、フードロス削減と農産物の高付加価値化を図る。
このシリーズは、忙しい現代人が手軽に野菜を取り入れられるよう、簡単に調理できる3種類の乾燥野菜を提供する。すべて国産の野菜を使用し、通常市場に出回らない規格外野菜も活用している。チャーハン用、キーマカレー用、パスタ用の3種類があり、まな板や包丁を使わずフライパンひとつで調理時間を約10~15分に短縮するレシピが開発された。価格は各324円(税込)で、手軽に試せる内容量のため、家庭での食品廃棄の軽減も見込める。
今後、両社は加工食品開発を通じて、食農分野における社会課題の解決に貢献し続ける予定だ。この取り組みは、家庭での食品廃棄の削減にも寄与し、社会全体でのサステナビリティの推進に貢献することが期待されている。