東京藝術大学が展開する「Diversity on the Arts Project(DOOR)」が、2025年度の9期生募集を開始した。このプロジェクトは「ケア×アート」をテーマに、社会人と藝大生が共に学ぶユニークな教育プログラムだ。DOORでは、アートと福祉の交差点で新しい共生社会の可能性を模索し、多様性に満ちた未来を築くための人材育成を目指している。
「ケア×アート」で多様な社会を再定義する
DOORプロジェクトは、多様な背景や価値観を持つ人々が共生する社会を目指し、アートと福祉の融合を基盤とする教育プログラムだ。現代の福祉や社会に生きづらさを感じる当事者、アーティスト、多様な分野の専門家が講師を務め、それぞれの視点から社会のあり方を問い直す。
このプログラムでは、受講生が「人と人が丁寧に出会うこと」を重視し、クリエイティブな視点を持つことで新たな価値を生み出す力を育む。講義や演習、リサーチ、アートプロジェクトへの参加を通じて、学びの場を社会とつなげる試みが行われている。社会人も受講可能で、オンラインのみで履修証明書を取得できる仕組みも用意されている
※履修証明制度について
文部科学省が推奨する、社会人とその大学に在学する学生を対象として大学が体系だった学習プログラムを提供する仕組み。60時間の受講で履修証明書を取得できる。
DOORが提供する学びの7つの魅力と、
未来の共生社会を創出するDOORの可能性。
DOORが他に類を見ないプログラムとされる理由の一つが、その多様で実践的な学びの機会だ。オンライン受講だけでなく、藝大生と共に講義や演習を受け、さらにアーティストや障がいのある当事者を含む30名を超える講師陣が参加する。
また、過去の講義映像を視聴できる「DOOR eアーカイブラーニング」や、東京藝術大学附属図書館の利用が可能になる特典も用意されている。これらは、受講生が多様な視点を得るための貴重な機会となるだろう。
DOORで学ぶ受講生たちは、世代や職業、価値観の異なる仲間たちと出会い、ネットワークを築いていく。このつながりが、やがて社会に広がり、より多様性を尊重する共生社会の実現につながることが期待されている。
DOORが生む新たな知見と視点は、私たちが直面する社会の課題に対する重要な解決策となるはずだ。このプロジェクトの取り組みが、日本だけでなく世界にも影響を与えることを期待したい。
参加費無料!!
【オンライン公開講座】参加者募集
日時:2025年1月20日(月)
概要紹介 18:00-18:20
特別講義 18:20-19:50
定員:300名(先着順※要事前申込)
講師:橋本和幸(東京芸術大学 美術学部 デザイン学科 教授/芸術未来研究場 瀬戸内海分校 プロジェクトリーダー)
聞き手:日比野和彦(東京藝術大学長)
芸術未来研究場
「瀬戸内海分校プロジェクト」
一地方/地域型 共創モデルの開発
【2025年度9期生の募集概要】
募集人員:120名
※応募者多数の場合は書類審査を実施。
授業の実施場所:オンライン(Zoom)・東京藝術大学や外部施設など
※オンライン受講のみでも履修証明書の取得可能。
履修期間:1年間(2025年4月1日〜2026年3月31日)
受講料:350,000円(検定料:なし)
応募期間:2025年1月6日(月)~2月14日(金)
応募方法:WEB応募 郵便受付も可※持ち込み不可
募集対象:
(1)高等学校卒業以上の学歴を有する者
(2)前項と同等以上の学力があると大学が認めた者
※メールの送受信が可能で、オンラインの受講環境が整っていること
※外国人志願者は、授業履修に支障のない日本語能力が必要である
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