毎年11月の第4金曜日に開催されるブラックフライデーは、世界中で大規模なセールが行われる消費イベントだ。その一方で、過剰消費の抑制と環境への負荷軽減を目指す「グリーンフライデー」が注目を集めている。一般社団法人シェアリングエコノミー協会は、グリーンフライデーに合わせ、サステナブルな選択肢としてシェアリングサービスを推進するキャンペーンを展開中だ。

グリーンフライデーが提案する未来の消費。
ブラックフライデーから持続可能な選択へ。

ブラックフライデーが過剰消費を象徴するイベントとされる一方で、その対抗策として誕生したのが「グリーンフライデー」だ。2017年にフランスの電化製品リサイクル企業ENVIEの呼びかけで始まり、ヨーロッパを中心に広がってきた。この日を中心に行われる取り組みの根底には、「モノを大切にし、リサイクルやリユースを推進することで環境負荷を減らす」という理念がある。
一般社団法人シェアリングエコノミー協会は、グリーンフライデーの趣旨に賛同し、2024年11月25日から29日までの5日間、協会に加盟する15社(16サービス)と連携してSNSキャンペーンを実施している。この期間中、各社はサービスロゴをグリーンに変更し、シェアリングサービスの利用を促進している。シェアリングサービスは、モノや空間、スキルを多くの人々で共有し、資源の効率的な活用を目指す仕組みだ。これにより、製品の過剰生産抑制や廃棄物削減に寄与する。
同協会の調査によると、スペースやモノのシェアリング活用により、年間445万t-CO2の削減効果が期待されているようだ。必要な時に必要な分だけ利用するシェアリングモデルは、従来の大量消費モデルに代わる持続可能なライフスタイルを提供する。このグリーンフライデーをきっかけに、消費のあり方を見直し、よりサステナブルな未来を目指す行動をとろう。

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