バリュエンスジャパン株式会社は、日本陸上競技連盟と連携し、「日本陸上競技選手権大会アップサイクルオークション」を開催している。大会装飾に使用されたビッグバナーをショルダーバッグに再生し、選手の直筆サインを添えて出品。収益は能登半島地震などの被災地支援に充てられる。スポーツと環境保護、さらには社会貢献を融合させたこの取り組みは、多方面からの注目を集めている。

スポーツイベントの装飾品が持続可能な製品に生まれ変わる
「HATTRICK Auction」が主催するこのオークションでは、スポーツ大会の装飾品を再利用することで、廃棄物の削減と新たな価値創出を目指している。今回のオークションでは、昨年開催された「第108回日本陸上競技選手権大会 兼パリ2024オリンピック競技大会 日本代表選考競技会」のビッグバナーを活用し、ショルダーバッグとしてアップサイクルした。
バッグの素材となったビッグバナーは、通常の大会終了後には廃棄されるものだ。しかし、バリュエンスジャパンのリユース技術を駆使することで、これらの素材に新たな命が吹き込まれた。さらに、選手の直筆サインを施すことで、スポーツファンや環境意識の高い消費者に向けた特別なアイテムとして提供されている。

能登半島地震被災地への支援につながるオークション
2024年元日に発生した能登半島地震や、同年9月の豪雨災害は、地域に甚大な被害をもたらした。特に能登半島は競歩大会が開催される「競歩の聖地」として知られ、多くの陸上競技関係者とも縁の深い地域である。
これまで「HATTRICK Auction」では、2023年2月と11月にも被災地支援を目的としたチャリティーオークションを実施。今回のアップサイクルオークションもその一環であり、収益は日本赤十字社などを通じて、被災地の復興支援に役立てられる予定だ。
スポーツイベントでは、大規模な装飾や運営資材が必要となるが、その多くが使い捨てられているのが現状だ。しかし、今回の取り組みのように、廃棄物を価値ある製品として再生することで、環境負荷を軽減しながら社会に貢献する道が開ける。
今後、バリュエンスジャパンと日本陸上競技連盟は、スポーツイベントの環境負荷を低減するさらなる取り組みを検討。リユースやアップサイクルの枠を広げ、持続可能なスポーツ文化の確立を目指していく。
■日本陸上競技選手権大会 アップサイクルオークション概要
開催期間:2025年3月15日(土)18:00 ~ 2025年3月23日(日)22:00
出品商品:トートバッグ
オークションページURL:https://auction.hattrick.world/top/2393
※実際に使用されたバナーのため、汚れ・傷などがあります。
※詳細はオークションページをご確認ください。