岩手県遠野市で8月24日(土)25日(日)に「遠野ホップ収穫祭2024」が開催される。この祭りは、ビールの原材料であるホップの収穫を祝うもので、遠野市が誇るホップの生産力を体感しながら、様々なビールと地域の食材を楽しむことができる。
ホップ栽培からビール文化を中心としたまちづくりへ転換をはかる遠野市
「遠野ホップ収穫祭」はホップ生産の中心地としての遠野市の位置づけを活かし、地元のホップを使用したクラフトビールを堪能することを提供する場として、毎年多くの来場者を集めている。
2024年の祭りでは、遠野産ホップを使用したクラフトビールや、キリンビールの「一番搾り」や「スプリングバレー」など、20種類以上のビールが提供される。さらに、地元の旬の食材を使用したおつまみも楽しむことができる。
コロナ禍を経て、4年ぶりに開催された昨年の収穫祭が好評を博し、今年はさらに規模を拡大して開催される。
8月はホップの収穫が最盛期を迎える時期であり、収穫祭の初日にはオープニングセレモニーが行われる。このセレモニーでは、ホップ農家が作業の手を休めて会場に集まり、収穫を祝ってビールで乾杯する予定で、生産者と共にビールを味わうことができる格別な機会となる。
収穫祭では、来場者が収穫されたばかりのホップに直接触れることができる体験コーナーも設けられる。また、1日3回、各回20名限定(当日抽選)で、普段は立ち入ることができないホップ畑のグリーンカーテンの中を歩く貴重な体験ができる見学ツアーも予定されている。
祭りのステージでは、NHK朝ドラ「ブギウギ」に出演した富永寛之が率いるバンドや、ドイツ民謡楽団、さらに地元の郷土芸能であるしし踊りのパフォーマンスが披露される。
岩手県遠野市は、冷涼な気候がホップ栽培に適していることから、日本最大のホップ生産地として知られている。しかし、ホップ農家の高齢化や後継者不足により、遠野市のホップ生産量と生産面積は過去のピーク時から6分の1まで減少している。こうした課題を受けて、遠野市はホップの栽培からビール文化を中心としたまちづくりへの転換を目指している。
ビールメーカーのキリンビールや遠野ホップ農業協同組合と連携し、ホップを軸とした地域活性化に取り組む遠野市は、持続可能なホップ栽培を推進することで、地域経済の発展と観光振興を目指している。ホップ収穫祭は、こうした取り組みを広く発信し、遠野市のホップ産業を支える一環としての役割を果たしている。
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