東京から電車でわずか30分。江戸や大正の風情を今に伝える街、川越が国内外の観光客から熱い注目を集めている。歴史ある城下町には、重厚な蔵造りの商家や徳川家ゆかりの寺社が集まり、歩くだけでどこか懐かしくも非日常的な世界に誘われる。そして3月29日(土)、そんな川越が一年で最も“江戸らしく”なる特別な1日がやってくる。

「江戸の日」ってどんな日?
江戸の情緒を残す川越・一番街が、まるで時代劇の舞台と化す。それが「江戸の日」だ。商店街の商人たちは江戸時代の装いで店先に立ち、通りは歩行者天国に。地元商人と市民有志が一体となって江戸の世界を再現する。訪れた人々を“江戸のもてなし”で迎える。通りを着物姿で歩く観光客の数も年々増え、街全体が江戸に染まる。第7回を迎える今年は、より多彩な催しで盛り上がる予定だ。
「江戸の日」開催概要
■日時:2025年3月29日(土)10:00〜16:00
■場所:川越 一番街商店街(当日は歩行者天国)
■江戸文化に触れる多彩な催し
・時代劇パフォーマンス:一番街が映画の一場面のように変身
・わらべ唄の演奏:江戸の子どもたちが口ずさんだ懐かしき旋律
・結髪実演:江戸の女性たちの華やかな髪型を目の前で再現
・青物売り:昔ながらの八百屋が出現、声かけも時代風に
・邦楽ライブ:三味線や箏が醸し出す伝統の音色
・蔵まちカルタ:遊びながら川越の歴史を学べる人気コンテンツ
着物で歩けば、あなたも時代劇の主人公に
一番街にある和雑貨店「椿の蔵」2階のレンタル和装店「晴衣-HAREKOROMO-」では、モダンと伝統を融合させた着物スタイルを提案。観光客に人気の2つのプランが用意されている。
■プランA:着物STYLE
伝統美に現代感覚を取り入れた個性派デザイン。着物作家・重宗珠緒による作品もラインナップ。
■プランB:和洋服STYLE
和テイストのワンピースや羽織など、気軽に楽しめるカジュアル和装。
いずれのプランも、簡単に着脱できる仕様で初心者も安心。簪や羽織、バッグまで含めた全身コーデが追加料金なしで楽しめるのも嬉しい。

さらに「椿の蔵」の隣に移転した和雑貨店【岩座-IWAKURA-】では、江戸の日限定の店頭販売が登場。
祝い酒、さんぐりあ、お浄め達磨みくじといったユニークな商品が並び、お土産にもぴったりだ。

人気の川越グルメベスト10
最新の訪日外国人向け口コミ調査「インバウンド人気飲食店ランキング[川越編](2025年)」では、川越グルメの注目度も急上昇中だ。和と洋が交錯するユニークな飲食店が、外国人観光客の心を掴んでいる。
【TOP10:川越の人気飲食店ランキング】
1位:肉と鰻 うな時
2位:うなぎ 小川菊
3位:スターバックス コーヒー 川越鐘つき通り店
4位:うなぎ 傳米
5位:和牛ひつまぶし 川越うし川
6位:林屋
7位:川越プリン
8位:HILL PINE’S ESPRESSO
9位:小江戸オハナ
10位:みっふぃー蔵のきっちん&べーかりー 川越店
※調査期間:2024年5月6日〜2025年3月7日/調査対象:Googleマップの口コミデータ(外国語含む1,150件/全4,025件)/調査方法:訪日ラボ×口コミコムの独自分析
高まる人気、そしてオーバーツーリズムへの対応。
こうした人気の高まりを受けて、川越市では観光地の混雑緩和を目的に、「一番街」の歩行者天国化を年2回、春と秋に実施し、効果を検証する方針を明らかにしている。文化を守りながら、持続可能な観光地としての進化が始まっている。