茨城県ひたちなか市に位置する国営ひたち海浜公園では、今年も「みはらしの丘」に植えられた約4万本の緑コキアが見頃を迎えている。8月中旬から9月下旬にかけて、鮮やかなライムグリーンのコキアが広大な丘を覆い尽くし、来園者を楽しませている。

コキアが作る唯一無二の夏風景

国営ひたち海浜公園の「みはらしの丘」では、毎年8月中旬から9月下旬にかけて、コキアが緑色に染まり見頃を迎える。今年は昨年よりも7千本多い約4万本が植栽され、鮮やかなライムグリーンの景観が広がっている。このコキアはヒユ科ホウキギ属の一年草で、秋になると紅葉し、異なる色彩の風景を楽しむことができる。
今年のコキアの成長は順調で、現在は50~60cmほどの大きさ。8月末には約70cmほどになる見込みだ。この時期のコキアは、ふわふわとした手触りとまん丸とした形が特徴で、来園者に親しまれている。台風7号の影響も受けることなく、元気な姿を見せており、青空の下でコキアが作り出す圧巻の景色が広がっている。
今年から、「みはらしの丘」の第一頂上入り口に「ウェルカムガーデン」が新たに設置された。ここには、黄色や橙色のマリーゴールドやカラフルな花色のケイトウなど、約15品種の草花が植えられ、来園者を迎える。みはらしの丘の緑コキアと色鮮やかな草花の対比が美しい空間を作り出している。特に、足元を隠すように撮影すれば、まるで花畑に立っているかのような写真が撮れるとして、SNS映えするスポットとしても注目されている。
園内のレイクサイドカフェでは、コキアをモチーフにしたマスコットキャラクター「ふわりん」と「もこ太」のグッズが販売されている。「ふわりん」は夏のライムグリーンのコキアを、「もこ太」は秋に紅葉したコキアをイメージしている。これらのグッズは、来園記念やお土産としても喜ばれており、コキアを楽しんだ後も思い出として持ち帰ることができる。
みはらしの丘に植栽されたコキアは、自然と丸い草姿に成長し、季節の移ろいとともにその色合いを変えていく。夏から秋にかけて、ライムグリーンからくすみグリーン、緑と赤のグラデーション、紅葉から赤と茶のグラデーション、そして最後に黄金色へと変わっていく。この色の変化は、訪れるたびに異なる景観を楽しめる魅力のひとつだ。
さらに、9月27日から10月6日までの10日間限定で「コキアライトアップ2024」が開催される。このイベントでは、音楽に合わせてコキアがカラフルにライトアップされるショーが行われ、幻想的な夜の風景が楽しめる。また、入園口からメイン会場までの園路や樹々もライトアップされ、ステージショーやクラフト体験、飲食ブースも登場し、イベントを盛り上げる。

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