2024年の「世界メンタルヘルスデー」のテーマは、「今こそ職場でメンタルヘルスを優先しよう」。メンタルヘルスと労働環境との関連性が強調されている。WHO(世界保健機関)はパートナーと連携し、職場がメンタルヘルス保護の要となることを強く訴えている。職場環境の改善が、働き手の健康と生産性に大きく寄与することが期待される。

労働者の60%が抱える課題「職場でのメンタルヘルス」問題

世界人口の約60%が労働に従事している現在、職場でのメンタルヘルスが健康全体に与える影響は大きい。偏見や差別、ハラスメント、劣悪な労働環境といったリスクにさらされることで、メンタルヘルスの悪化を引き起こし、仕事への参加や生産性にも影響を及ぼすのだ。WHOは、これらのリスクを防止し、職場でのメンタルヘルス保護を強化するための緊急対策が必要であると呼びかけている。
この取り組みの一環として、世界精神保健連盟が毎年10月10日に「世界メンタルヘルスデー」を制定しており、2024年は特に職場環境に焦点を当てている。職場におけるエビデンスに基づいたアプローチや介入は、働き手のメンタルヘルスを守り、より良い労働環境を提供するための重要な手段だ。
日本国内でも、世界メンタルヘルスデーに合わせたイベントが行われる。東京タワーでは、リラックマが応援サポーターとして参加するイベントが開催され、リラックマがデザインされた名刺やチラシが来場者に配布される予定。また、全国各地の公共交通機関にもリラックマが登場し、ポスター広告を通じてメンタルヘルスへの関心を高めるキャンペーンが展開されている。政府や企業などの雇用者と労働者が協力し、職場でのメンタルヘルス問題に真剣に取り組むことが、持続可能な労働環境を構築するための重要なステップになるだろう。

世界メンタルヘルスデーJAPANホームページ

WorldMentalHealthDayホームページ