京都府南丹市美山町に、100年以上の歴史を持つ“蔵”を利用した1棟貸しの古民家宿『Earthing MIYAMA』がオープンした。関西初の蓄熱式薪ストーブサウナを採用し、自然豊かな里山で静かな癒しの体験を。
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蓄熱式薪ストーブサウナで心身のリトリート
『Earthing MIYAMA』は、関西初の蓄熱式薪ストーブを使用したサウナを備えた古民家宿泊施設。自然豊かな美山町で、8名までのご家族やグループで利用できるプライベート空間を提供する。特に注目すべきは、関西初となる蓄熱式薪ストーブサウナだ。これは、SAUNACHELIN 2023を受賞した建築家、丸山耕佑氏が手掛けたもので、築100年以上の古い蔵を再利用し設計された。
このサウナは、職人や地元の人々が手積みで作り上げた蓄熱レンガを用いており、約7時間かけてじっくりと薪を焚き上げることで、内部は約700℃に達する。輻射熱が蔵全体をムラなく温め、まるで温かい毛布に包まれているような心地よさを実現。さらに400℃のロウリュによって生まれる蒸気は格別で、遠赤外線効果により大量の発汗が促され、デトックス効果も期待される。
宿泊設備としては、古民家の水回りを現代設備に一新し、清潔で使いやすい空間を実現した。キッチン設備も充実しており、長期滞在に適している。約1000坪の広大な敷地で四季折々の美しい自然を楽しむことができ、運が良ければ野生の鹿と出会えることもあるだろう。
オーナーの長谷川直幹氏は「里山の豊かさを多くの人に感じて欲しい」という想いから、この『Earthing MIYAMA』プロジェクトをスタートした。空き家問題にも対応しつつ、日本の伝統建築を活用したいという考えだ。今後の計画として、インバウンド向けの宿泊プランや食事付きプランのリリースが予定されており、さらに多様なネイチャーアクティビティも展開していく予定だ。