フランスの大手ホスピタリティグループ、アコーが展開する「グランドメルキュール」と「メルキュール」のホテルが、2025年1月より、日本の各地で醸造される銘酒を提供する新サービスを開始する。ユネスコ無形文化遺産に登録された「日本の伝統的酒造り」の魅力を堪能できるこのサービスは、地域ならではの美酒を通じて、文化や風土を体感できる取り組みだ。

地域の銘酒で文化を味わう オールインクルーシブの特別体験

ユネスコ無形文化遺産への登録が決定した「日本の伝統的酒造り」。日本古来の技術であるこうじ菌を活用した酒造りは、科学的根拠が解明される以前から培われた知恵と工夫の結晶であり、現代でも職人の探究心によって独自の進化を遂げている。
アコーグループが手掛ける「グランドメルキュール」と「メルキュール」のホテルでは、地域に根差した文化を尊重し、訪れるゲストにその土地ならではの体験を提供する。今回開始される新サービスでは、全国11カ所のホテルのラウンジで、日本酒や焼酎など、その地域で生産された銘酒を楽しめる。特に、これまで日本酒や焼酎をあまり試す機会がなかったゲストに向けても、その奥深さを伝える絶好の機会となる。
例えば、宮城県のメルキュール宮城蔵王リゾートでは、県内限定出荷の「愛宕の松 本醸造」を提供。この本醸造は、氷温貯蔵による品質管理が徹底されており、キレのある味わいが特徴だ。地元の蔵王チーズ工場で作られるクリームチーズと合わせることで、和洋の意外なマリアージュが楽しめる。
また、沖縄のグランドメルキュール沖縄残波岬リゾートでは、2024年に発売された「ZANPA 島バナナ酵母」を提供。バナナのフルーティーな香りが特徴の泡盛で、ロックや炭酸割りなど、多彩な楽しみ方を提案している。
このような試みは、地域の酒造りの魅力を再発見し、地域文化への理解を深める一助となるだろう。


ホームページはこちら