2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で注目を集める「太陽のつぼみ」は、太陽工業株式会社が協賛する新しいサウナ体験だ。自然エネルギーを体感できるこのサウナは、3月7日の“サウナの日”に詳細が公開された。開幕に向けて準備が進む中、来場者に向けた特別な体験が期待されている。

生命力溢れるデザインと環境への配慮が融合したサウナ
万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現する「太陽のつぼみ」は、生命力に満ちた美しい造形が特徴だ。花びら風の空気膜クッションが集まり、太陽に向かって伸びるようなデザインは、自然のエネルギーを感じさせる。太陽工業の技術力を結集し、設計・建築・施工から運営まで一貫して太陽グループが手がける。
このサウナは、ETFEフィルム膜材を使用し、自然光を透過する空間で1万5千人の来場者が水着でリラックスできる設計だ。テトラ形状のユニットにより、軽量ながら断熱性を確保し、膜の柔らかいデザインが実現された。これにより、サウナの中からも自然のエネルギーを直接感じることができる。
プロデュースを担当するのは「サウナ師匠」として知られる秋山大輔氏。彼はサウナの医学的効能の研究と発信に尽力して、「太陽のつぼみ」をサウナ棟、水風呂棟、リラックスラウンジ棟の3つのテトラ型ユニットで構成し、各ユニットをデッキスペースで接続する設計にした。これにより、訪れる人々の心と体を調和させ、地球との共感覚を体験させるサウナを実現した。
また、このサウナはコンパクトな収納が可能で、万博終了後も新たな場所で再利用できる設計となっているため、持続可能な社会の構築にも寄与すると考えられる。太陽工業の能村祐己社長は「心と身体を解きほぐし、いのち輝く未来社会へとつながる体験を提供したい」と語る。
「太陽のつぼみ」は、単なるサウナ施設に留まらず、世界平和に貢献する新しいコミュニケーションの場としても期待されている。1970年の大阪万博での実績を引き継ぎ、太陽工業は再び革新的な技術で世界を驚かせる準備を整えている。