大和ライフネクスト株式会社は、株式会社Octa Roboticsおよび綜合警備保障株式会社と共同で、管理業務のロボットフレンドリー化を目指す取り組みとして、「ロボットとセキュリティシステムの連携」実証実験を開始する。この実験は、大和ライフネクストの本社オフィスで2025年1月まで行われ、無人の環境下でもロボットが効率的に清掃や警備を行うシステムの実現を目指すものだ。

ロボットフレンドリー化による業務の効率化とセキュリティ強化

少子高齢化に伴う人材不足は、建物管理業界に深刻な影響を与えている。大和ライフネクスト株式会社は、この課題に対し、ロボット技術の導入を進めることで業務の効率化を図り、よりスマートな管理形態を実現しようとしている。
今回の「ロボットとセキュリティシステムの連携」実証実験は、株式会社Octa Roboticsが推進する「RFA規格に基づくロボット・建物設備連携と標準化の推進」プロジェクトの一環として行われる。経済産業省の補助事業にも採択されたこのプロジェクトは、ロボットが建物内で自由に移動し、清掃や警備などの業務を無人で行える環境を構築することを目指している。
具体的には、ロボットがセンサーやカメラを使い、建物内の異常を検知して警備システムと連携しながら、自律的に対応できる仕組みが検証される。このシステムは、夜間や休日の無人状態でもロボットが警備や清掃を行うことが可能となり、業務効率を大幅に向上させるだけでなく、セキュリティレベルの強化にも寄与する。
大和ライフネクストは、ITやIoT技術を活用した新たな管理形態の開発に力を入れている。2021年からは清掃業務を中心にロボットの活用を進めており、今回の実証実験を通じて、より高度な省人化と効率化を目指している。特にロボットが建物内を自由に移動できる環境を整備することで、業務のデジタル化をさらに推進し、建物管理における「人×IT」の融合を実現していく。
今後、この技術は他の建物管理業務にも応用可能であり、受付や点検といった業務にもロボットが活用されることが期待されている。大和ライフネクストは、2030年までに、ロボット技術を活用した高度な建物管理システムを確立し、持続可能な業務運営を目指す。

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