不動産・建築業界向けのAI開発を手掛ける株式会社THIRD(東京都新宿区、代表取締役・井上惇)は、日本最大の競技プログラミングサイトAtCoder上で「THIRD プログラミングコンテスト2025」を2025年3月28日から4月7日まで開催する。本コンテストは、最適解を求める従来のアルゴリズムコンテストとは異なり、より良い解を導き出すヒューリスティック型の競技形式となる。

AI技術の発展と人材育成を目的としたコンテスト

THIRDは、不動産・建築業界向けのAIプロダクトを展開しており、AI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」やAI自動見積査定システム「工事ロイド」などの開発を手掛ける。同社のAI開発には、大規模なデータ処理と高度なアルゴリズムが求められ、競技プログラミングの経験を持つエンジニアが重要な役割を担っている。
本コンテストでは、Union-Find、最小費用流、動的計画法(DP)、しゃくとり法などのアルゴリズムや、最小二乗法、k-平均法といったヒューリスティック手法を活用する課題が出題される予定だ。AI技術の発展に貢献するとともに、プログラミングスキルの向上を目指す技術者にとって、腕試しの場となる。
開催形式はオンラインで、AtCoderの特設ページ上で実施される。期間は2025年3月28日から4月7日までで、参加者はAtCoderで利用可能なすべてのプログラミング言語を使用できる。解答の提出回数に制限はないが、再提出には30分以上の間隔を設ける必要がある。個人戦形式で行われ、複数人での協力は禁止されている。

プログラミングスキルを持つ技術者の採用も視野に

THIRDでは、アルゴリズムやヒューリスティクスに精通し、深層学習にも関心を持つエンジニアを積極的に採用している。AtCoderで高レーティングを獲得している技術者や、競技プログラミング経験者を歓迎し、Kaggle Grandmasterをはじめとする優れた技術者が多く在籍している。
コンテストの詳細やルールについては、AtCoderの特設ページ(https://atcoder.jp/contests/ahc045)で確認できる。
同社製品は建物管理などビルメンテナンス業界でも活用されている。今後新たなAIの登場によって、省人化が進む建物管理がどのように変化していくのか、そのヒントが生まれることにも期待したい。