株式会社ベネッセスタイルケアは、気候変動による災害時でも安心して生活できる高齢者向けホームを目指し、新たに太陽光パネルと蓄電システムの標準設置を進めている。これにより、CO2排出量の削減と災害時の事業継続計画(BCP)の強化を図る。2024年12月には、大阪府高槻市に「リハビリホームグランダ高槻」を開設し、これらの設備を初めて導入した。

持続可能なエネルギー利用と非常時の電源確保を実現した高齢者向けホーム

気候変動の影響が深刻化する中、安全で持続可能なエネルギー利用は社会全体の課題だ。株式会社ベネッセスタイルケアは、高齢者が安心して暮らせる環境を提供するため、太陽光パネルと蓄電システムを標準設置することを決定した。この取り組みは、特に頻発する自然災害時における電力供給の安定確保が目的で、通常時は太陽光発電によって電力を賄うことで、年間23,822kg-CO2の排出削減が見込まれている。
ベネッセは、特に非常時の電力確保に注力している。2024年12月に開設された「リハビリホームグランダ高槻」では、エリーパワー株式会社の安全性の高いバッテリーを採用した蓄電システムを導入しており、停電時でも安定した電力供給が可能となっている。これにより、災害時にも施設運営を継続し、入居者が安心して過ごせる環境を提供する。さらに、蓄電システムは大和ハウス工業株式会社が手掛け、施設の状況に応じた最適な出力と容量の調整が行われている。これにより、天候に左右されず安定した電力供給を実現し、夜間や雨天時でも電力を利用できる。

このシステムは、通常時は発電した電力をホーム内で使用し、不足分を電力会社から補完。停電や災害時には、蓄電された電力を使用することで、夜間や雨天時を含めて安定した電源を確保する。これにより、高齢者が安心して生活できる環境を提供しつつ、環境負荷の軽減にも寄与できるのだ。ベネッセスタイルケアは、今後も環境に優しい施設運営を推進し、持続可能で安心できる住環境の提供を目指している。このような取り組みを通じて、高齢者向けホームの新たなスタンダードを築くとともに、多様な企業との協力を強化し、社会全体のエコシステム改善に寄与していくとしている。

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