大阪ガス株式会社(社長:藤原正隆)は、実験集合住宅「NEXT21」における504住戸の改修計画を発表した。この改修は「和の居住文化の継承・発展」をテーマに、自然の力を活用したパッシブデザインや、資源を循環させるサーキュラーデザインを取り入れることで、持続可能な住環境の実現を目指す。

持続可能な社会への貢献

大阪ガスは、2025年4月に解体を開始し、2026年2月の竣工を目指して「NEXT21」の504住戸(床面積134.64㎡)の改修を実施する。今回の改修は、「和の居住文化の継承・発展」をテーマに掲げ、伝統的な日本の住まいにおける自然の力を取り入れる「パッシブデザイン」や、資源を循環活用する「サーキュラーデザイン」を取り入れることが特徴。
日本の伝統的な住まいは、風や太陽の光、熱などの自然の力を活用する「パッシブデザイン」が特徴。この改修では、環境シミュレーションを実施し、現代の自然環境や計画中の建物の影響も考慮して、最適なパッシブデザインを実現する。ダイレクトゲイン(日射取得)、日射遮蔽、蓄熱、昼光利用、自然通風、断熱・気密といった要素を取り入れる計画だ。資源を循環する「サーキュラーデザイン」も、伝統的な日本の住まいにおいて当たり前に行われてきた。本改修では、既存住戸の材料を可能な限り利活用し、新規に導入する材料には、周辺地域で発生する「ゴミ」を活用することで、改修における建材調達・施工~解体・廃棄に係るエネルギーを削減する。これにより、持続可能な暮らしを実現するとともに、NEXT21を起点とした地域スケールの資源循環ネットワークの構築を目指す。
今回の改修では、高齢夫婦、夫婦と子供、友人同士といった複数の家族像に対応できるフレキシブルなプランが検討されている。一般的な〈nLDK〉のプランではなく、複数のリビングが連なる多中心な一室空間とし、各リビングが異なる姿勢や活動に対応できるよう設える。また、可動建具により空間の繋がり方や分節を調整し、外から他者を招き入れることも可能にする。
大阪ガスは、「NEXT21」を通じて持続可能な住環境の実現を目指し、低・脱炭素社会の実現に貢献する企業グループを目指している。今回の改修を契機に、サステイナブルな暮らしの提案や研究を続け、暮らしとビジネスの「さらなる進化」を推進していく。

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