JR東日本と東急不動産が、再生可能エネルギーファンド設立へ向けて共同で動き出した。新たなファンドは、環境に優しい未来を築くための重要な一歩となるか。
巨大企業グループと未来投資
2024年3月、JR東日本と東急不動産は共同で再生可能エネルギーファンドとして合同会社Sandiaを設立。両社の再生可能エネルギー事業を促進する動きに踏み出した。設立に伴い、東急不動産が所有する宮城県白石市のリエネ白石太陽光発電所と福島県河沼郡のリエネ会津太陽光発電所の2案件が、新たに設立された合同会社Sandiaへ組み入れられた。
JR東日本と東急不動産ホールディングスは、2023年2月に包括的業務提携契約を締結。これは、環境共生やコミュニティ自助型の持続可能なまちづくりを通じて、社会課題の解決と両社グループの成長を目指すためのものだ。再生可能エネルギー事業では、太陽光発電施設などの開発を進めることで、環境に配慮したエネルギー供給の実現を目指す。
合同会社Sandiaの運用業務は、東急不動産グループの再生可能エネルギー専業会社、株式会社リエネが担当。今後、再生可能エネルギー発電所の開発や買収を進め、100億円規模のファンドを目指す。持続可能な社会の実現に向けたJR東日本と東急不動産の強いコミットメントが加速している。