アウトクリプト株式会社とアンリツ株式会社は、米国ラスベガスで開催されたCES 2025において、5Gシミュレーションを活用した自動車セキュリティテストの新たな基準確立を目指し、基本合意書を締結した。この連携により、自動車メーカーやサプライヤーが直面するセキュリティ課題に対する効率的な解決策が提供される見込みだ。

次世代のセキュリティテスト環境を構築する画期的な技術

アウトクリプト株式会社(本社:韓国ソウル)とアンリツ株式会社(本社:神奈川県厚木市)は、CES 2025において、5Gネットワーク環境を活用した自動車セキュリティテストに関する基本合意書(MoU)を締結した。本合意に基づき、両社はそれぞれの技術力を結集し、次世代の自動車セキュリティテスト環境を構築する。
今回の協業の中心となるのは、アウトクリプトのサイバーセキュリティテストプラットフォーム(CSTP)と、アンリツのラジオコミュニケーションテストステーションMT8000Aだ。これらを統合することで、複雑化する車載通信システムに対する効率的かつ簡素化されたセキュリティテストを実現する。
アウトクリプトのグローバル最高技術責任者・金義錫氏は「アンリツとの連携は、自動車セキュリティテストの新たな基準を定めるものです。この協業により、自動車メーカーはカスタマイズされた効率的なテスト環境を活用でき、規制適合の課題を迅速に解決できる。」と語っている。
アンリツのIoTテストソリューション事業部長・小川幸治氏は、「車両の安全性への関心が高まる中、5Gネットワークを用いたテストシステムの重要性はますます増している。本協業は、安全な未来に向けた第一歩になる。」とコメントしている。
この協業は、国際規格UNECE WP.29や各国のサイバーセキュリティ基準に対応するための重要な一手となる。また、CES 2025で発表されたことで、業界全体への注目度も高まっている。両社の取り組みは、車載システムを超えた広範なアプリケーションへの応用可能性を持ち、モビリティの安全性向上に寄与すると期待されている。

プレスリリースはこちら