一般社団法人日本CLT協会(所在地:東京都、代表理事:中島浩一郎)は、令和6年度林野庁補助事業の一環として、「CLT DESIGN AWARD 2024 -設計コンテスト-」を開催する。今回のテーマは『地域の交流場となる図書館』で、CLT(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)を活用した建築物の設計提案を募集する。募集期間は2024年9月2日から12月2日まで。
木造・木質化と地域活性のハブになる図書館建築
CLTコンテストは2015年から始まり、2022年度からは「CLT DESIGN AWARD -設計コンテスト-」と名称を変更し、よりクリエイティブなコンテストへと進化した。本コンテストでは、創造性に富み、環境に配慮した実現可能なCLT建築物の設計提案を募集している。
CLT(Cross Laminated Timber)は木の板を繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料で、建築の構造材や土木用材、家具などに使用される。今回のコンテストを通じて、CLTの普及や新たな技術開発を促進し、都市の木造・木質化と持続可能な建築の推進を目指す。
今回のテーマである『地域の交流場となる図書館』は、地域コミュニティの活性化と、木材活用を組み合わせた時代の潮流を捉えたものだ。設計の実務経験者や建築を学ぶ学生(大学生、専門学校生、高校生等)、個人、企業、団体、グループ単位での応募が可能で、CLT設計実績の有無は問わない。
募集期間は2024年9月2日(月)から12月2日(月)まで。応募はコンテスト特設サイトの申込ページで必要事項を入力し、作品をアップロードする形式で行われる。応募書類はA2サイズ(420×594mm)横使い2枚以内、PDF形式、1枚1MB以上で、図面、パース、ドローイング、CG、模型写真など表現方法は自由。
審査委員長は芝浦工業大学名誉教授の三井所清典氏が務める。審査委員には東京大学生産技術研究所の腰原幹雄教授、桜設計集団一級建築士事務所代表の安井昇氏、芝浦工業大学建築学部教授の原田真宏氏、森林総合研究所木材改質研究領域領域長の石川敦子氏が名を連ねる。特別審査委員として東洋大学名誉教授の長澤悟氏も参加する。
賞は農林水産大臣賞、国土交通大臣賞、環境大臣賞が各1点ずつ用意され、それぞれ賞金50万円が贈られる。また、日本CLT協会賞も1点程度選出されるが副賞はない。表彰式は2025年3月7日に木材会館(新木場)で開催予定。
詳しくはホームページで