Gallus Japan、室中産業、TASHIKA、そして藤田医科大学発のバイオベンチャー・バイオシスラボの4社が連携し、地鶏「広大鶏」を核とした新たな畜産フードモデルの社会実装に向けた技術提携を締結した。地域資源と科学技術、知的財産を融合した持続可能な鶏肉生産体制の構築を目指す。

広島発、科学の力で進化する“美味・優しさ・美しさ”の国産地鶏。

広島県東広島市を拠点に活動するGallus Japanは、広島大学の技術と情熱を背景にした地鶏「広大鶏」の育種・飼育から加工・販売までを一貫して手がけてきた。この「広大鶏」は、東広島市の地域ブランド「東広島こい地鶏」の雄系種鶏として活用されており、外観の美しさややわらかな肉質、優れた風味により市場での注目が高まっている。
新たに締結された技術提携では、畜産・水産・研究開発・事業化支援の各分野に強みを持つ4社が参画。それぞれが専門性を持ち寄り、科学と知財を軸としたプレミアム地鶏モデルの社会実装に取り組む体制を整えた。
Gallus Japanは育種から販売までの全体統括を担い、BIOSIS Lab.は腸内環境バイオテクノロジーを活用した機能性評価や品質向上の支援を行う。TASHIKAは商品開発やブランディングを含む事業化を推進し、室中産業は閉鎖循環型システムやバイオ環境制御など、水産養殖の技術を畜産分野に応用して鶏の育成環境を最適化する。
4社が構築するモデルは、「育てる」「つくる」「届ける」という鶏肉生産の各工程を地域内で完結させるだけでなく、国際市場で通用する品質基準の確立も視野に入れている。食のサステナビリティが求められる今、科学的根拠とIP(知的財産)に裏打ちされた安心・安全・高品質な国産鶏肉へのニーズは国内外で高まっている。
今後は、広大鶏を基軸とした次世代地鶏モデルをアジア市場など海外にも展開し、持続可能な食の未来像を提示する方針。地域発の知と技術の結集が、グローバルに通用する畜産フードシステムとして具現化されようとしている。

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