公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、5月10日の「コットンの日」に合わせ、三恵メリヤス株式会社専務取締役の三木健氏と、学生団体「やさしいせいふく」代表の福代美乃里氏による、サステナブルなコットンの普及を訴える動画を公開した。
GOTS(Global Organic Textile Standard)認証の重要性を啓発
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(東京都港区、会長:末吉竹二郎、以下WWFジャパン)は、淡水の生物多様性に深刻な影響を及ぼす綿製品の生産に対し、サステナブルなコットンの普及を訴えるためのオリジナル動画を制作した。動画には、三恵メリヤス株式会社専務取締役の三木健氏と、学生団体「やさしいせいふく」代表の福代美乃里氏が出演し、5月10日の「コットンの日」にWWFジャパン公式YouTubeで公開された。
WWFは、生物多様性の保全を目的とし、企業や行政、消費者などと協働して淡水資源やその流域の自然保護に取り組んでいる。特にアパレル・繊維産業による水の利用と汚染の課題は、国連やEUも指摘する重要な社会問題だ。この問題解決の一環として、WWFは原料の70%以上にオーガニック繊維を使用し、サプライチェーン全体で環境および人権を含む社会的基準を満たす繊維製造加工基準であるGlobal Organic Textile Standard(GOTS)の普及を推進している。
2本の動画では、GOTS認証に取り組む三恵メリヤスの三木健氏と、サステナブルな服作りを目指す学生団体「やさしいせいふく」の福代美乃里氏をクローズアップ。三木氏は、大阪の縫製工場でGOTS認証に取り組む理由や挑戦を続ける意義について語る。一方、福代氏は、自身のおしゃれが誰かの不幸につながるような服は着たくないとの思いから活動を続けている。これらの動画は、ファッション産業と環境汚染の現状、その解決に向けた認証制度の重要性を広く訴えている。
「GOTS認証は世界に出て行くチャンス」三恵メリヤス 三木健氏
「自分がおしゃれを楽しむことが、誰かの不幸につながるような服は着たくない」 学生団体「やさしいせいふく」代表 福代美乃里氏