白馬村と株式会社Zeveroは、世界水準のオールシーズンサステナブルマウンテンリゾートを目指し、村内事業者のCO2排出量をタイムリーに測定する「はくば脱炭素アクション」を開始した。この取り組みでは、村内70事業者を対象に、AI搭載のCO2算定ツールを2025年9月末まで無償で提供する。

AI算定ツールで可視化—効果的な削減戦略策定へ

白馬村は「白馬村ゼロカーボンビジョン」に基づき、2050年までにCO2排出量実質ゼロ、2030年まで2016年度比で60%削減という目標を掲げている。この目標達成に向け、Zeveroとの協業で「はくば脱炭素アクションキャンペーン」を開始した。
本キャンペーンでは、村内70事業者が先着でAI搭載のCO2算定ツール「Zeveroプラットフォーム」を利用できる。同ツールを用いて、事業者のCO2排出量スコープ1・2を実測し、排出源を特定することで、村全体の削減戦略を策定する。これにより、産業別や建物タイプ別、交通手段別といった多観的な視点でCO2削減の具体策を導き出すことができる。
白馬村は4つの重点領域を掲げる。1つ目は宿泊施設や家庭での省エネ推進、2つ目は温室効果ガスを排出しない交通手段の導入、3つ目は自然環境に調和したエネルギー循環、4つ目は自然生態系や生物多様性の回復だ。
Zeveroは、AIによる炭素会計ツールの提供を通じて、世界中の企業のネットゼロ実現を支援してきた。同社は現在20カ国以上で約3000万kgCO2eの排出量を管理し、実績を重ねている。
本事業は白馬村の中長期的な環境目標を具現化する一歩となり、サステナブルマウンテンリゾートとしてのモデルケースとなることが期待される。

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