東京科学大学、大阪大学、理化学研究所は、第31回スーパーコンピューティングコンテスト、通称「夏の電脳甲子園」を2025年8月18日から22日にかけてオンラインで開催する。全国の予選を勝ち抜いた高校生・高専生の強豪21チームが、世界最先端のスーパーコンピュータ「TSUBAME4.0」を駆使してプログラミングの性能を競い合う。

最新鋭スパコン「TSUBAME4.0」を駆使し、未来の科学技術者たちが頂点を目指す!

未来の科学技術を担う人材育成の場として、1995年から続く「スーパーコンピューティングコンテスト」は、プログラミングに情熱を注ぐ高校生や高専生にとって夏の大きな目標だ。「夏の電脳甲子園」の愛称で親しまれ、参加者は4日間かけて難解な課題に挑み、プログラムの性能を競い合う中で、毎年多くのドラマを生み出してきた。今年の本選では、全国の予選を勝ち抜いた21チームがオンラインで集結。彼らが使用するのは、東京科学大学が2024年4月に稼働を開始したばかりの最新スーパーコンピュータ「TSUBAME4.0」だ。このスパコンは、AI(人工知能)分野などで用いられる半精度演算において952ペタフロップスという、国内の大学・研究機関ではスーパーコンピュータ「富岳」に次ぐトップクラスの計算性能を誇る。
「みんなのスパコン」として国内外の産学官の研究開発を支えてきたTSUBAMEシリーズの最新鋭機を、高校生たちが自由に利用できるのは、本コンテストならではの貴重な機会だ。参加者たちは、この最先端の計算資源を最大限に活用し、斬新なアイデアと技術をプログラムに落とし込み、性能の限界に挑む。
本コンテストは2025年8月18日から22日の5日間にわたりオンラインで実施され、最終日の8月22日14時から16時に、zoomで閉会式が行われる。閉会式では、4日間にわたる熱戦の結果発表や参加生徒の感想の他、問題の解説や講評が予定されている。メディア関係者は、8月21日15時までにEメールでの事前申し込み(申込先:スーパーコンピューティングコンテスト 2025 実施委員会 / E-mail : sc25query@cii.isct.ac.jp )により取材が可能で、若者たちの熱い戦いの結末を見届けることができる。
「夏の電脳甲子園」は、単に順位を競うだけでなく、参加者が互いに切磋琢磨し、高度なプログラミング技術を学ぶ絶好の機会。ここから未来のIT業界や、学術研究をリードする人材が多数輩出されるだろう。

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