三菱地所株式会社は、「SUSTABLE 2024~未来を変えるひとくち~」を7月17日から開催する。4年目を迎える今年は試食付きセミナーに加え、人気シェフとのコラボランチフェアも初開催される。持続可能な食材の普及を目指すこのイベントは、食のプロフェッショナルと消費者をつなぐ新たな試みだ。

持続可能な社会を目指す取り組み

「SUSTABLE 2024」は全3回の試食付きセミナーを開催する。今年のテーマは「資源循環」、「脱炭素」、「生物多様性」の3つ。セミナーでは、各テーマに基づく専門家の講話やトークセッションが行われ、有名シェフによるサステナブルフードを使った料理の試食も提供される。

「資源循環」をテーマにした第1回目のセミナーでは、オリオンビール株式会社の丁野良太氏とオリオンホテル株式会社の桒原友則氏が登壇し、沖縄における植物残渣を活用した循環型産業について語る。参加者は、麦芽粕を利用した水産・畜産・農業の循環システムについて学びながら、実際にその食材を使った料理を試食することができる。

第2回目の「脱炭素」をテーマにしたセミナーでは、幸海ヒーローズの富本龍徳氏、株式会社TOWINGの木村俊介氏、そしてサローネグループの樋口敬洋氏らが登壇し、バイオ炭による土壌改善や昆布養殖を通じた脱炭素の取り組みについて解説する。試食では、海と山の幸を使った料理が提供される。

最終回の「生物多様性」をテーマにしたセミナーでは、たじま農業協同組合の黒田祐介氏と御料理ほりうちの堀内さやか氏が、コウノトリ育む農法や但馬牛システムなど、環境創造型農業と畜産業の実践について語る。参加者は、これらの取り組みを通じた食材の試食を楽しむことができる。

今年の「SUSTABLE 2024」の新しい取り組みとして、人気シェフとのコラボランチフェアが11月18日から22日まで開催される。丸の内シェフズクラブのシェフがプロデュースする一汁三菜のランチプレートが提供され、サステナブルフードを用いた特別な料理が楽しめる。
このランチフェアでは、各シェフがフレンチ、イタリアン、和食の技術を駆使して、サステナブルフードの魅力を引き出す一皿を作り上げる。限定50食のランチプレートは、毎日11時45分から提供され、売り切れ次第終了となる。

「SUSTABLE 2024」は、三菱地所が推進する「EAT&LEAD」と大丸有SDGs ACT5実行委員会の共同プロジェクトだ。この取り組みは、持続可能な食材の普及とともに、食のプロフェッショナルと消費者が直接対話し、サステナブルフードの重要性を理解する機会を提供することを目指している。
三菱地所の「EAT&LEAD」は、生産者、消費者、レストランが協力し、人々が心身共に健康になれる社会づくりを推進するプロジェクト。食を通じたサステナビリティの実現に向けた活動を展開している。

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