大和ハウス工業株式会社は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「グリーン万博」における「リユースマッチング事業」に役務協賛することを発表した。サステナブルな社会の実現に向けた具体的な取り組みとして注目されている。
リユースマッチング事業への協賛の背景
大阪市に本社を置く大和ハウス工業株式会社は、2055年の創業100周年を見据えて、2016年度に環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」を策定している。このビジョンの中で、サステナブルな社会の実現を目指し、資源循環や環境負荷“ゼロ”に挑戦することを掲げている。こうした背景から、大和ハウス工業は2025年日本国際博覧会における「リユースマッチング事業」に賛同し、役務協賛を決定した。
大和ハウス工業は、パビリオンなどの所有者とリユース建材の利用希望者をマッチングするウェブシステム「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」の構築において、施工会社の観点から監修や助言を行う。2024年8月6日に運用が開始されたこのウェブシステムは、万博終了後の建物やアート、建材、設備、備品などの再利用を推進するための重要なツールとなる。
また役務協賛の具体的な内容として大和ハウス工業は専門人材を派遣し、業務に従事させるなどのサービスを無償で提供する。これによって、万博終了後の施設設備のリユース推進と産業廃棄物の削減を目指す「グリーン万博」実現に貢献し、サーキュラーエコノミーの加速も期待される。
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、以下のスケジュールに沿ってリユース事業を実施する予定。
1.施設等の移築(2024年8月6日〜2024年12月末)
2.建材・設備のリユース(2025年1月頃〜2025年10月末)
3.什器・備品のリユース(2025年10月頃〜2026年3月末)
「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」では、「施設等の移築 – リスト公開サイト」が閲覧でき、具体的な施設の移築先を募集している。
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