王子ホールディングス株式会社、日本マクドナルド株式会社、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社、タリーズコーヒージャパン株式会社の4社は、店舗で使用された紙カップを紙製ハンドタオルにリサイクルする取り組みを開始。このプロジェクトは低炭素・資源循環型社会の実現を目指している。
効率的な紙カップリサイクルで温室効果ガス削減を目指す
サーキュラーエコノミーが注目される中、持続可能な社会に欠かせないのが使用済み製品のリサイクルだ。特に紙カップは、耐水性を持たせるためのプラスチックラミネート加工が施されていることから、従来の古紙回収には適さないため、その多くが焼却処分されてきた。
そこで、王子ホールディングスは紙カップの破砕・洗浄処理技術を開発し、紙とラミネートフィルムを分離して繊維分を効率的に回収することに成功。この技術により、大量の使用済み紙カップがリサイクル可能となった。
この紙カップリサイクルプロジェクトは、外食3社が東京都内の店舗から使用済み紙カップを定期的に回収し、王子ホールディングスがそれを紙製ハンドタオルにリサイクルするというもので、年内までに実施店舗を拡大し、年間約60トンの紙カップをリサイクルする計画で進行している。この活動により、業界最大級の規模でのリサイクルが実現し、温室効果ガス(GHG)の排出削減にも大きく貢献することが期待されている。
各社はこのプロジェクトを通じて、リサイクルの重要性を顧客に訴求し、大衆を巻き込んだより効果的な廃棄物削減を目指す。また、賛同企業・団体を募ることでさらなる規模の拡大を図り、多様な業種間での協力を強化し、企業連携による社会貢献のモデルケースとしたい考えだ。企業・業界横断の効率的なリサイクルは、社会全体のエコシステムを改善していくためにも極めた重要だ。さらに大きなムーブメントとなっていくことを期待したい。
【紙カップ共同回収実施店舗】
◎マクドナルド浅草店(東京都台東区浅草1-33-3)
◎ケンタッキーフライドチキン浅草店(東京都台東区浅草1-1-17)
◎タリーズコーヒー 浅草新仲見世店(東京都台東区浅草1-19-8)
参加各社
王子ホールディングス株式会社 https://www.ojiholdings.co.jp/
日本マクドナルド株式会社 https://www.mcdonalds.co.jp/
日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 https://japan.kfc.co.jp/
タリーズコーヒージャパン株式会社 https://www.tullys.co.jp/