Maker’s Watch Knotを展開する株式会社Knotはこの夏、新製品「チタニウムソーラークロノグラフ TSC-40」を発売した。軽量かつ非アレルギー性を備えたチタニウム素材を採用し、ソーラームーブメントとパワーリザーブ機能を搭載。日常使いに適したカジュアルなデザイン性と、環境負荷低減に寄与するサステナブルな実用性を両立させている。
進化した機能とデザインが示す、ソーラーウォッチの新たな境地。
近年、腕時計市場では環境対応と実用性の両立が求められている。従来のソーラーウォッチは、光を電力に変換する機能が注目されながらも、日常生活に溶け込みやすいデザイン性や長期的な利便性に課題を抱えていた。Knotはその状況を打破するべく、独自の視点から製品開発を進めてきた。その象徴が前作「TSC-39」であり、軽量チタニウムとクロノグラフ機能を融合させ、国内外で高い評価を得た。
今回発表された「TSC-40」は、その後継モデルにあたる。新たに搭載されたパワーリザーブ機能により、ソーラームーブメントが蓄えた電力残量を目視で確認できる。これにより使用者は電力切れの不安から解放され、エコでサステナブルな特性を日常的に意識できるようになった。
デザイン面では、アイボリーを基調とした2トーンカラーを採用し、クリーンでナチュラルな印象を打ち出す一方、バーインデックスやソリッドなケースフォルムによって都会的な洗練も表現した。ケース径は39mmから40mmへとわずかに拡大し、存在感を高めつつも装着感を損なわない設計となっている。さらに、リューズやプッシュボタンにはローレット加工を施し、機能性とデザイン性を両立させた。
暗所での視認性についても工夫が凝らされている。インデックスと針に塗布された蓄光塗料は直線的な光を放ち、夜間でも高い視認性を確保するとともにモダンな雰囲気を演出。機能面では、軽量かつ耐食性に優れたチタニウムケース、傷に強いサファイアガラス、10気圧防水といった基本性能を備え、実用性に隙がない。ソーラームーブメントは一般的なオフィス環境でも短時間で駆動分を充電可能であり、環境負荷を抑えながら日常生活に溶け込む。
TSC-40は、サステナブルな社会に向けた「光を電力に変える」という根源的な機能を再定義し、ソーラーウォッチに新たな価値基準を打ち立てた。今後、腕時計という日常的なプロダクトを通じて、サステナブルなライフスタイルの象徴となる存在に成長していくだろう。
