★ここが重要!

★要点
株式会社丸井グループ(本社:東京都中野区、代表取締役社長:青井 浩、以下丸井グループ)とMAGO CREATION株式会社(代表取締役社長:長坂 真護)の協働により、「BONBO STARS エポスカード」の発行が始まった。ガーナ・アグボグブロシーのアーティスト集団BONBO STARSの作品を券面に採用し、新規入会ごとに1000円を支援金として同団体へ寄付。カード利用分のポイントの一部も同団体へ還元され、アーティストの教育費や住居建設など未来創出に資する仕組みを組み込んだ。
★背景
世界的に拡大する社会貢献型クレジットカードの潮流の中、アートと環境・人権課題を結びつける試みとして注目。世界最大級の電子機器の廃棄物問題に直面するガーナ・アグボグブロシーの現状を意識し、作品販売を通じた継続的な収益源を確保するモデルだ。

世界の格差と環境問題が複雑に絡む今、商業と社会貢献を同時に推進する仕組みが求められている。BONBO STARSエポスカードは、ガーナのスラム街で生まれたアーティスト集団BONBO STARSの活動資金をカードの新規入会と利用で安定的に供給する試み。美術と社会の接点を生み出し、資金を現地の教育・住宅建設へ循環させる。企業とアーティスト、消費者が三位一体となって新しい社会投資の形を描く。

アートと資金循環を結ぶ仕組み――新規入会と利用で支援が広がる

BONBO STARSエポスカードは、新規入会1件につき1000円をMAGO CREATION経由でアグボグブロシーのアーティストへ。さらにカード利用分のポイントの一部(還元率の一部)が同団体へ寄付される仕組みだ。こうした「買う」行為がそのまま現地支援につながり、アーティストの教育機会や生活改善に資する。寄付はBONBO STARSの活動に充てられ、学費や住まいの整備など、現地の暮らしと将来に直結する用途に使われる。

世界の廃棄物問題と現地の現実を橋渡しする活動――アグボグブロシーの現状と課題

ガーナのアグボグブロシーは「世界最大級の電子機器の墓場」と呼ばれ、廃棄物の山から金属を取り出して生計を立てる現状がある。この過酷な環境を改善するには、長期的な資金循環と地域の技能育成が不可欠。BONBO STARSの活動資金を現地での教育・技術訓練・雇用創出へつなぐことで、持続可能な変化を促す狙いだ。カード収益の一部をこうした現場支援に向けるのは、倫理的消費を超えた“社会投資”の実践だ。

MAGO CREATIONのビジョンと丸井グループの戦略――「好き」を社会へ還元する仕組みの拡張

MAGO CREATIONの長坂真護氏が掲げる「サステナブル・キャピタリズム」は、アートと社会課題を結びつける新しい資本主義の形を提案。丸井グループは「好き」を動力とする経済モデルを推進しており、エポスカードを通じた寄付付きの取り組みはその実装例だ。世界の寄付文化とデジタル決済の利便性を組み合わせ、アーティスト支援を日常の消費習慣に組み込むことを目指す。

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