カナデビア株式会社が、キルギス共和国の首都ビシュケク市向けに初のごみ焼却発電プラントの設備供給工事を受注した。このプラントは1,000トン/日のごみ処理能力と30MWの発電出力を備え、持続可能なエネルギー供給とごみ処理問題の解決に寄与することが期待されている。
ビシュケク市のごみ問題解決とエネルギー供給強化を狙う
カナデビアは、中国の環境事業大手である湖南軍信環保集団の現地法人Junxin Huanbao KG Invest LLC(ビシュケク市、以下Junxin Huanbao)と協力し、ビシュケク市に1,000トン/日処理能力を持つストーカ式焼却炉と30MWの発電出力を備えた大型ごみ焼却発電プラントを建設する。同プロジェクトは、2025年12月の完成を目指している。
カナデビアは、過去に中国長沙市でのごみ焼却発電プラントの設計・設備供給を担当し、850トン/日の焼却炉6基で計5,100トン/日のごみ処理能力と100MWの発電出力を持つ施設を2018年に完工。この実績が評価され、今回のビシュケク市プロジェクトでも、焼却炉に関する基本設計から詳細設計、主要機器の供給・据付、試運転時の技術指導までを一貫して手掛けることとなった。
この新たなごみ焼却発電プラントは、衛生的なごみ処理を実現し、焼却時の廃熱を活用して発電することで、持続可能なエネルギー供給に貢献する狙いがある。世界的にごみの発生量が増加する中で、カナデビアはこの分野のリーディングカンパニーとして、クリーンエネルギーの需要に応え、循環型社会の実現に向けた取り組みを強化している。