2021年に設立されたベンチャー企業、株式会社SOYMILが提供する新サービス、ROOFコンポストの公式サイトが6月1日より公開された。環境に優しい「食の循環」を実現するROOFコンポストを通じて、同社は「食べられる街」を目指している。
サステナブルな食の循環を提供
ROOFコンポストは、「杉チップと発酵微生物」を独自の配合で組み合わせ、微生物の発酵力で生ごみを有機堆肥に変えるシンプルなシステムである。使用方法は「生ごみを入れる」「まぜる」「ふたをする」の三つのステップのみで、約1か月半で栄養豊富な有機堆肥が完成する。
2023年の年初に構想され、数多くの実証実験を経て2024年2月にMakuakeで先行予約販売を実施した。216名の支援者からの応援により、先行予約販売は大成功を収め、東京・二子玉川と大阪・枚方で行われたポップアップイベントでも、「コンパクトなコンポストを探していた」「室内に置けるコンポストは斬新で使ってみたい」などの声が寄せられ多くの関心を集めた。
約6か月の開発期間を経て、ROOFコンポストは専門家の指導を受けながら誕生した。農業法人や農業資材メーカーの協力を得て、多くの支援者とともに商品として完成した。ROOFコンポストは「ベランダではじめる、捨てないくらし」を提案し、リサイクルやゴミではなく新しい分野の拡大を目指している。
ROOFは、以下の三点に注力していく:
1.虫や鳥から植物を守る商品の開発と充実化
2.再利用や処分が容易な土の開発
3.生育について分かりやすいコンテンツの作成と発信
ROOFコンポストを通じて、都市と自然が混ざり合う世界を創り出し、食を通じて生きることや他者との繋がりを再考するきっかけを提供する。「食」は個人の生き方だけでなく、社会のあり方を定義するものであるという考え方のもと、ROOFコンポストを広げ、社会や街での取り組みに繋げていく。