フェアプライスプロジェクト事務局は、食品の適正価格形成を考える消費者参加型イベント「値段のないスーパーマーケット ~みんなにとって『フェアな値段』を考えよう~」を2025年2月20日から23日までの期間限定で開催する。このイベントは、食品が消費者の手元に届くまでのコストを学び、消費者自らが適正価格を考え、その価格で購入できる新たな試みだ。

「値段のないスーパーマーケット」で学ぶ、価格の適正化と消費者の役割。

世界情勢の影響による原材料費やエネルギー価格の高騰、円安の進行など、食品の生産・流通コストが上昇し続けている。例えば、牛乳の生産コストは2019年から4年間で1.4倍に増加し、飼料となるとうもろこしの国際価格も2020年から3年間で2倍以上になった。こうした状況の中で、食品生産・流通業者はコスト削減を進めているが、全てを企業努力で解決するのはかなり困難であり、適正な価格形成が求められているのが実情だ。
「値段のないスーパーマーケット」では、消費者が食品の価格形成について学び、自身で適正価格を設定して商品を購入する体験ができる。会場には、食品の生産・流通・販売にかかるコストに関する情報が展示され、来場者はそれを参考に各食品の適正な価格を考える。実際に自ら決めた価格で商品を購入し、レシートには市場価格との比較が記載される仕組みだ。
本イベントは、農林水産省が推進する「フェアプライスプロジェクト」の一環として行われる。消費者が価格形成の背景を理解し、適正な価格設定に対する意識を高めることが目的だ。食品業界全体で持続可能な供給体制を維持するためには、消費者の理解と協力が不可欠。消費者自身がイベントを通じて、食品の生産・流通・販売の現状について知り、適正価格の在り方を考えるきっかけを得る、良い機会になるだろう。
気候変動の時代、自然環境の変化で日常生活に欠かせないキャベツや大根などの野菜の生育不良により、突然価格高騰をしたり、鳥インフルエンザの影響で殺処分が行われ、卵の供給不足と価格高騰などが頻発している現在。今後も同様の取り組みが広がることで、社会全体の意識改革が進み、持続可能な食料供給の実現につながることが期待される。

【値段のないスーパーマーケット
 ~みんなにとって「フェアな値段」を考えよう~】

■開催日時:2月20日(木)13:00〜19:00
      2月21日(金)、22日(土)、23日(日)11:00~19:00
■開催場所:KITTE丸の内 1Fアトリウム(東京都千代田区丸の内二丁目7番2号1階アトリウム)
■アクセス:丸ノ内線「東京駅」より地下道直結
      JR「東京駅」丸の内南口より徒歩約1分
      千代田線「二重橋前<丸の内>駅」より徒歩約2分
      JR京葉線「東京駅」より徒歩約3分
      三田線「大手町駅」より徒歩約4分
      JR「有楽町駅」、有楽町線「有楽町駅」より徒歩約6分
■参加費:入場無料 ※商品の購入は有料ですが、購入しなくても体験は可能。
■主催:フェアプライスプロジェクト事務局
■協力:一般社団法人 全国道の駅連絡会
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