NTT DXパートナーと東日本電信電話(NTT東日本)が運営するSleep Network Hub「ZAKONE」が、企業や自治体向けに「健康経営推進サポート」を開始する。この取り組みは、企業や自治体が睡眠改善に向けた取り組みを実施しやすくするための多角的な支援を提供するもので、2024年度中に50社・自治体への提供を目指す。

企業や自治体の睡眠改善の取り組みを後押し

「ZAKONE」は、2022年9月に発足し、睡眠に特化した企業間コミュニティとして成長を遂げてきた。2024年8月時点で、150社を超える企業が参加し、異業種・異分野の企業同士が連携し、新たな価値創造を推進している。その中で、睡眠改善の重要性が高まる中、ZAKONEは新たに「健康経営推進サポート」を導入し、企業や自治体が第一歩を踏み出す手助けを行う。
近年、日本において睡眠の重要性が認識されるようになり、企業や自治体の間で生産性向上やプレゼンティーズム(勤務しているが健康上の理由で業務効率が落ちている状態)解消のための健康経営への関心が高まっている。しかし、実際に睡眠改善に取り組んでいる企業や自治体は少なく、「どのように取り組めばいいのかわからない」という声がZAKONEに寄せられている。このような状況を受け、ZAKONEは「健康経営推進サポート」を通じて、企業や自治体が睡眠改善に取り組むためのサポートを開始することとなった。
今回の「健康経営推進サポート」では、企業や自治体が睡眠改善に取り組みやすくするために、以下の3つの無償サポートが提供される。

① 睡眠有資格者(スリーププランナー等)によるセミナー開催
ZAKONEに加盟する企業や自治体の従業員や職員向けに、睡眠改善セミナーが無償で定期的に開催される。オンラインまたはオフラインでの開催が可能で、睡眠に関する正しい知識の提供や意識向上を図る。また、自治体においては、地域企業や住民向けのコラボセミナーもサポートする。
② サービス提供企業とのマッチング機能
ZAKONEに加盟するサービス提供企業の中から、企業や自治体に最適なサービスや製品を紹介するマッチング機能が提供され、各企業や自治体が睡眠改善に向けた具体的な取り組みを始めることができる。
③ 睡眠改善施策事例や情報の提供
加盟企業や自治体に対して、他社や他の自治体の睡眠改善施策や取り組み例が定期的に情報提供され、睡眠改善に対する具体的なイメージを持つことができる。

ZAKONEは、企業だけでなく自治体との連携にも力を入れている。地域企業や住民向けに睡眠改善セミナーを実施することで、地域の暮らしやすさ、働きやすさの向上に貢献することを目指している。自治体連携の第一号として、宮城県利府町との連携が決定し、地域の活性化や魅力向上に寄与する取り組みが始まる。
ZAKONEは、これまでサービス提供企業主体のコミュニティとして活動してきたが、「健康経営推進サポート」を通じて、新たなスリープテック経済圏の確立に挑戦する。企業や自治体が集い、日本全体の睡眠改善を目指すコミュニティへと進化することを目指している。

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