シャープが開発した屋外対応A0サイズ『ePoster』が、「CEATEC AWARD 2024」で『経済産業大臣賞』を受賞した。このディスプレイは、ソーラーパネルと蓄電池を搭載し、電源設備が不要なため、持続可能な屋外広告の新しいスタイルを提案する。環境に配慮した技術で、災害時の活用も期待されている。
「ePoster」が環境型屋外広告シーンを変える
シャープの開発したA0サイズ『ePoster』は、電子ペーパー技術を用いた屋外用ディスプレイで、従来のディスプレイとは異なり、電力消費を極限まで抑えた省エネ技術が特徴だ。この製品は、表示を書き換える際にのみ電力を使用し、通常の表示維持時には“消費電力0W”を実現する。また、ソーラーパネルと蓄電池を搭載しており、電源が確保できない場所でも太陽光を利用して運用可能だ。
今回の『経済産業大臣賞』の受賞理由の一つは、この持続可能なソリューションにある。A0サイズの大画面により、高い視認性と豊かなカラー表現が可能で、広告や案内板としての利用価値が高い。さらに、災害時には、緊急情報や避難場所の案内などにも役立つ。
『ePoster』の最大の強みは、その設置自由度だ。電源設備が不要であるため、あらゆる場所に設置が可能で、環境に優しい広告として、今後ますます普及が期待されている。また、防水・防塵性能を備えており、過酷な屋外環境にも耐える堅牢性を有している。
シャープは今後も、環境負荷を低減する新技術の開発を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化していく。
プレスリリースはこちら