大和ハウス工業とその子会社、大和ハウスベンチャーズが「大和ハウスグループ“将来の夢”ファンド」を設立し、2024年3月1日からコーポレートベンチャーキャピタルファンドの本格運用を開始。
新たな挑戦への一歩
大和ハウス工業及び大和ハウスベンチャーズは、大和ハウスグループ投資事業有限責任組合(大和ハウスグループ“将来の夢”ファンド)の設立を通じて、スタートアップとの事業共創によるイノベーション創出を加速させる。本ファンドは、既存事業とのシナジー創出と社会課題解決を目指す2本のサブファンドからなり、総投資額は最大300億円に及ぶ。
日本政府は、イノベーションを経済成長の原動力と位置づけ、スタートアップ投資額の増加を図っている。この背景の下、大和ハウスグループは、社会の持続可能な発展に貢献するため、「大和ハウスグループ“将来の夢”ファンド」を立ち上げた。
本ファンドは、幅広い業種への投資を目指し、2本のサブファンド、「シナジーファンド」と「グロースファンド」を組成。これにより、スタートアップ企業の技術やサービスと大和ハウスグループが持つ顧客ネットワークやビジネスモデルを組み合わせ、新たな価値を創造することを目指す。
サブファンドの戦略
「シナジーファンド」は、大和ハウスグループの既存事業の強化や付加価値の向上に寄与するスタートアップに焦点を当て、施工現場の効率化や従業員の提案力向上などを目的とする投資を行う。「グロースファンド」は、電通グループとの協力のもと、イノベーションの源泉となる要素技術や新たなビジネスモデルの検証期にあるスタートアップへの投資を担当する。
大和ハウス工業の「第7次中期経営計画」における「収益モデルの進化」・「経営効率の向上」・「経営基盤の強化」に資することを目的とし、イノベーションを通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目指す。
今後、「大和ハウスグループ“将来の夢”ファンド」は、スタートアップとの連携を深め、大和ハウスグループが目指す「生きる歓びを分かち合える世界」の実現に向けて歩みを進めていく。この取り組みは、新しい事業機会の創出と社会課題の解決を両立させることで、企業価値のさらなる向上に寄与することが期待される。
未来への投資
「大和ハウスグループ“将来の夢”ファンド」の設立と本格運用開始は、大和ハウス工業が2055年の創業100周年に向けて描くビジョンに向かう重要な一歩だ。スタートアップとの積極的な共創や投資を通じて、建設業界に留まらない幅広い分野でのイノベーションを促進し、社会全体の持続可能性に貢献する取り組みを展開していく。
また、ファンドの長期運用を通じて蓄積される知見やネットワークは、大和ハウスグループの事業展開や新規事業創出においても貴重な資源となる。このように、大和ハウスグループは、イノベーションを核とした成長戦略を深化させ、社会の期待に応える企業グループへと進化を遂げていく。
大和ハウス工業と大和ハウスベンチャーズは、これからもスタートアップとの共創を通じて新たな価値を創造し、社会に貢献していく姿勢を強化していく。そして、その過程で生まれるイノベーションが、人々の暮らしに新しい風を吹き込み、より豊かな社会の実現に繋がることを目指している。