一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会(SRAジャパン)が、次世代を担う若手の調理師や料理研究家、調理師・製菓衛生師養成施設の学生を対象に「FOOD MADE GOOD 未来のレシピコンテスト2024」を開催する。4回目となる今回のテーマは「サステナブル・シーフード」。

水産資源の危機と新たな取り組み

日本は豊かな水産資源に恵まれ、水産物は食文化の一翼を担ってきた。しかし、近年の世界的な人口増加と乱獲により、水産資源の持続可能性が脅かされている。気候変動による海水温の上昇も水産業に影響を及ぼし、未来の食卓に不安をもたらしている。
「FOOD MADE GOOD 未来のレシピコンテスト2024」では30歳以下の調理師や料理研究家、調理師・製菓衛生師養成施設の学生を対象に、持続可能な水産資源の利用をテーマとしたレシピを募集する。コンテストは、持続可能なシーフードの普及を目指し、若手料理人にその重要性を啓発することを目的としている。

コンテストに先立ち、2024年6月から全5回にわたり、サステナビリティ豊富な知見を有する料理人と水産漁業関係者による対談セミナーが開催される。これにより、公募対象者は持続可能な水産資源について理解を深めることができる。
第1回セミナーは、2024年6月14日に開催され、レフェルヴェソンスのエグゼクティブシェフ生江史伸氏と、島根県隠岐郡海士町「岳」の漁師吉川岳氏が登壇する。第2回以降も、各回異なるシェフと生産者が講師を務め、具体的な事例を交えた実践的な内容が提供される。
公募期間は2024年9月1日から9月30日まで。ファイナリストは、世界食料デーである10月16日に最大10名発表される。最優秀賞は2024年11月18日に開催される「FOOD MADE GOOD Japan Awards 2024」にて発表される。最優秀賞受賞者には、副賞として「2泊3日の森の国サステナブルな食旅」が贈られる。

詳しくはホームページで