日本初の「日本フードスタディーズ・カレッジ」が、食と環境を融合した新しい教育プログラムをオンラインで2025年1月に開講する。このプログラムは、観光庁が推進するガストロノミーツーリズムを実践するための知識を提供し、観光&飲食ビジネスの新たな可能性を切り開くことを目指している。
食文化と環境の調和を目指す新たな学び
持続可能な未来の創造を目指し、2023年に設立された日本フードスタディーズ・カレッジ。理事長には、フードスタディーズ研究の第一人者である田中愛子氏が就任し、学長には京都大学名誉教授の湯本貴和氏を迎え、学術的な基盤と実践的な視点を兼ね備えた教育体制を構築している。
カレッジでは、国際シンポジウム「食卓から地球環境が見える」を開催するなど、国際交流にも力を入れてきた。
2025年1月から始まる新カリキュラムでは、「食文化の多様性」や「食と観光」をテーマに、観光庁が推進しているガストロノミーツーリズムの実践に必要な知識を提供する。参加者は最大3つのセッションを受講でき、日本やアメリカ、西洋の歴史、環境、食文化を学んでディスカッションやワークショップを行い、地域食材や文化的価値に対する深い理解と、食ビジネスへの応用力を育んでいく。
このカリキュラムは地元の食材を世界に発信するために設計されており、商品開発やブランディングを通じて地域経済への貢献を目指している。また、ガストロノミーツーリズム研究所との共同企画により、国内外で通用する実務的な知識を専門家から学ぶ機会も提供される。
当日は日本のフードスタディーズの第一人者である田中愛子理事長が登壇し、国際色豊かな経験を活かした指導を直接行う予定だ。また、モデレーターとしてガストロノミーツーリズム研究所代表の杉山尚美氏も参加し、食文化やツーリズムにおける実務的な知識を教授する。参加者は日本料理の可能性を再発見し、新たな食文化の創造に貢献するだろう。
新カリキュラムを受講してガストロノミーツーリズムを実践する人が増えれば、より多くの地域の食文化を持続可能な形で継承・発展させていくことが可能となる。
持続可能な食の未来に向けたこの試みは、日本のみならず世界の食文化にも新しい風を吹き込むことが期待されている。
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