福知山市では、年間10万円を超えるICT機器の運用コストが課題となっている。この課題解決のため、公立大学法人福知山公立大学は「獣害対策の分野におけるICT機器の効率的な活用」を研究テーマとし、運用コストが低いICTわなの開発を目指す。
地域課題の解決に向けた研究プロジェクト
この研究を主導するのは、自らも狩猟免許を取得した経験を持つ専門家でもある、同大学情報学部の山本吉伸教授。大学生や大学院生とのプロジェクトチームを結成し、実証実験を福知山市大江町毛原地区で行う。毛原地区は、ICTを積極的に取り入れる地域であり、獣害対策のモデル地区として活動している。
現在、ICT機器の導入は本体購入が補助されるが、運用コストは市や受益者の負担となっている。運用コストの負担が大きいため、地域での獣害対策が継続されていない現状を解決するため、この研究が実施される。